改めて魔法世界をいろいろ考える

現在、「ネギま!」において、魔法世界の考察が熱い。
物語的には、赤松健自身が日記で「情報少ない」と公言しているのだが、その一方で、魔法世界の情報は様々なものが小出しにされているので、考察する方としては大いに引きずり回されているw。それらは決定的な情報が出ていない分、いくらでも妄想を繰り広げる事ができる。
以前書いた事と重複する部分も多いが、改めて整理してみたい。
まずは、現在、魔法世界に関して提示されている情報を箇条書きにしてみる。
最初に、現在の魔法世界と人間界の関係について。

  • 魔法世界は、11箇所(運行中)+1(休止中)のゲートによって人間界と繋がっている。
  • 一部の魔法世界人=魔法使いは、人間世界に来て魔法を使った奉仕活動をしている。
  • 人間界に来た魔法使いからは、魔法世界は「本国」と呼ばれる。
  • ゲートは厳重に管理されていて、魔法使い庶民にはあまり馴染みが無い。

次に、魔法世界の文明に関わることについて。

  • (夕映の)記録によると、魔法世界の起源はあまりよく分かっていない。
  • 魔法世界には遺跡と呼ばれるものが存在する。
  • 魔法世界文化は、古代の人間界文化と類似点が多い地域がある。
  • 魔法世界に住む魔法使い庶民にとって、人間界は「旧世界」という認識である。

魔法世界の存在そのものについて。

  • 魔法世界は火星の地形とよく似た惑星である。
  • 魔法世界は地球の環境とほぼ同じで人が住め、重力、一日の時間も地球と同じらしい。
  • 超によると、魔法世界は人間界と「位相を異にする」世界。
  • 公式解説によると「位相」の意味は限定できない。

「魔法世界は火星の地形とよく似た惑星である」という事から、超がもたらした未来の火星に関する情報も。

  • 超によると、超の住んでいた未来では火星はテラフォーミングされ、人が住んでいる。
  • 未来人である超はタイムマシン技術を所有していた。
  • そのタイムマシンの運用には膨大な魔力が必要。
  • 超のいた時代の人間は魔力を無理矢理引き出す術を持っている。
  • 超のいた時代の火星には火星軍としてロボット兵器があるらしい。
  • 龍宮によると、超がやろうとしていた計画は、世界にとって「ありふれた悲劇」を改ざんすること。

・・・これらの情報を一つ一つ精査して、推測を組み立てていく過程を文にすると、かなり膨大な量になりかねない。(^^;
よって、その辺りは端折って、これら現在提示されている情報を基に、最も単純に組み立てて一番有り得そうな推測の結果だけを提示してみたい。情報の組合せによる発想の飛躍はあるが、追加事項は極力押さえたつもり。

  • 未来の科学文明絶頂時代、火星にテラフォーミングが実行される。また、その頃には、非人道的ながらも魔法が使えるようになる人体改造技術が確立していた。
  • 当初、火星のテラフォーミングは自然は安定せず苛酷な環境。その為、火星に住む人間は魔法が使えるよう人体を強化。火星人として独自の文化を持つことに。
  • 火星人という人類よりも身体能力の高い種族の登場に地球は危機感を募らせ、地球=火星間が緊張状態に。
  • 地球との戦争状態に突入した火星は補給がなくなり、その過酷な環境が為に滅亡の危機に立つ。
  • ちょうどその頃、先祖に魔法使いの血筋を持つ超という天才が、人体改造の末、知能の向上によりタイムマシンを開発。
  • 超はタイムマシンにより過去への干渉計画を発動。その計画は、未来において不干渉を貫き通した魔法使いを、早い時期に歴史に干渉させ、戦争の根源を絶つこと。
  • しかし、超は過去改ざん計画遂行中に、既に自分が「改ざん後の世界」にいる事を確信し、未来に帰る。
  • 超は未来にもどり、「過去改ざん計画」を改め「火星人時空間移民計画」を遂行する。
  • 火星の12箇所に設置したタイムマシンから古代の地球に一時的に移住する未来火星人。未来の地球人は同じ過ちを犯すのを恐れ、火星を放棄することに。
  • 移住後のタイムマシン=ゲートは一時封印。未来火星人の生き残りは魔法使いとして古代文明と共存していく。
  • 時が過ぎ、魔法使いはゲートの封印を解く。火星の環境は安定し、だれもが住める世界になっていた。移住する魔法使い達。
  • そこを魔法使い達は自分達の住むべき世界として「魔法世界」と命名。未来の火星=魔法世界における、火星人=魔法使いの未来は続く。
  • 科学文明の果てに一度「地球火星間戦争」がある事と、その結果として「魔法使い」「魔法世界」ひいては「火星の未来」があるという歴史的事実。その事への干渉は自分達の否定に繋がるという理由で、魔法使いは「地球火星間戦争」への干渉を厳禁とする。
  • フェイト一味は、その禁則がありながらも人間界=過去に干渉し続ける魔法界に対して危機感を感じ、魔法世界の鎖国管理徹底を目論む魔法使い=未来人優先主義者集団。

こんなところだろうか。(以前書いた自分の推測と矛盾ばかり、とかの指摘はご無用にw。)
この説の弱いところは、20年前の大戦の理由がはっきりしていないこと。この説の上で理由をつける事も出来るが、確定できる物ではない。これが分かれば、大きく推論を進めることが出来るように思うのだが、今はまだ出来ない。やはり、なにか大きなパーツが一つ抜けているように思う。
これは、あくまで現在提示されている情報を実直に繋げた結果であり、まったく信憑性が無い推測と言えそうだ。(これだけの長文を書いて、結論がそれか!w)