シゴフミ 第3話 〜アートなシナリオを笑い飛ばして受け止める〜

やばい。この作品、面白い。
なにが面白いって、画像規制で(おそらく)猟銃を消しているのに、描かれている内容は「ゲーム脳で、壊れた人間で、自殺しちゃうよ」という、よっぽどとんでもないものだったりするのが、笑える。
これは一種のアートかも。シナリオがアート。現代社会における、死にまつわる残酷な、けど案外ありがちな説話を持ち寄って、現代人が興味を持つよう適当に切り貼りした、まったく内容の無い物語。正にアート感覚のシナリオだ。
この作品は「バカにする事」が出来る。けれども、その中の一つ一つのエピソードは心に引っかかってどうしても残ってしまう。引っかかってくれるならば何でも良いや的な適当さか、逆にこの作品の味でもあろう。そして、結局後味として残るのは「純粋な苦味」だったり。これは結構斬新だ。
今後も、更なる「バカ話」を展開して行って欲しい。そんな気楽さの中で描かれる苦味こそ、現代に蔓延している物なのだから。