Live Tour "はっぴぃ・はっぴぃ・すまいる’08"chu→lip☆Medalist  SHIBUYA-AX

新谷良子のライブは、それはもう結構昔から行っているのだが、ここ最近、ほとんどまともに参加していなかった事に気が付いた。
彼女から強いインプレッションを受けたのは、過去に二度。
1つ目は、正に最初に参加した2003年3月31日のインストアライブ。当時アニメイベントに興味を持ってはいたものの、声優個人のイベントに参加するほどではなかったのだが、これからは少しはそちらにも興味を持ってみようかと、「偶然」「あまってるっぽい」イベント参加券付きアルバムを「衝動的に」買って参加してみた。
そこで見聞きした事への驚きは並大抵ではない(^^;)。
何が凄いって、ファンの勢いがw。今はAKB48が活躍しているらしいあの場所で、それこそ会場の底が抜けるのではないかというほどの熱狂的なライブを体験した。なぜ、彼女はここまでファンの心を掴むのか。その興味もあってその後の彼女に注目するようになったと思う。そういった点で、新谷良子ファンにはある意味恩がある。
もう一つは、同じくインストアライブで彼女が口にした言葉。歌詞が飛んでしまったとき、彼女は「自分もまだまだだな」と言った。その明け透けさも凄いが、その言葉に、彼女のその先の目標が明らかに示されており、彼女のプロ意識の明確さを改めて思い知らされた。また、そんな心をファンに開け広げている、その在り様自体が彼女最大の強みなのだと理解した。
そして今、以前彼女思い描いていたものが実現したのか、SHIBUYA-AXという大舞台に、入りきらないほどのファンを集め、「熱狂」というに値するライブを繰り広げている。そう思うと、実に感慨深い。
暫くぶりにライブで見る彼女の顔は、すっきりとした感じに幼さのようなものが抜けたのか、実に魅力的になっていた。音楽も、テクニカルな曲を勢いに任せて歌い切る、その切れ味に更に磨きがかかっている。彼女の声が元々輝きのある声なので、勢いで押し捲るロックな歌い方が実に様になり、魅力的で、ファンの興奮を誘うのだ。
ライブ中ネタにされていたが、「普通って言うなー!」というとおり、新谷良子は今現在もごく普通のアニメオタク少女にしか思えない面がある。それでいて、この大舞台で大勢のファンから支持される存在でも在る。それが大きなギャップのはずなのに、彼女の場合は何故か納得できてしまう。そんな彼女の不可思議さを理解出来るまで、新谷良子のライブはこれからも参加していきたい。