田村ゆかり Love Live 2008 *Chelsea Girl* 日本武道館

ついに来た、ゆかり王国最大級の祭日。日本国内にその威を知らしめるべく、日本の中心的式場日本武道館で、初めての国歌斉唱と共に盛大に行われる・・・
てなわけで、他国からしてもその存在の特異さが際立っている(w)ゆかり王国のライブが、日本武道館で行われた。
季節はちょうど桜の時期。前日の暖かさで、例年よりも早く桜が満開に咲いたこの時に、お堀の桜に取り囲まれたこの日本武道館で、ピンクの王国ともいえるゆかり王国のイベントが行われるというもの、その国の姫の力によるものなのか。なんとも感慨深い。
武道館前は、開演前から既にカオス状態。10時からの物販は信じられないくらいの長蛇の列。12時から並んでも会場時間までに間に合うのかどうかというくらい。当然、その周りは人で溢れているし、その服装もロリ服とかを着込んだ人とかも多く居るので、もう、独特の不可思議な世界観が出来上がっていたw。確かにこの時、ここには治外法権(?)ともいえる、一つの国家が存在していたように思う。
ところが、ライブ内容はというと、武道館という会場の広さ以外は、ほとんど何時もと同じような雰囲気。
いや、国歌の発表はあったし、新アルバム以外の曲目は今までのベストというべきものをそろえていたりと、その構成は正に特別なものだったとは思うのだが、なにより、ステージに立っているゆかり姫自身が、ほとんどいつもと同じような雰囲気なのだ。
武道館でやる事の特別さを茶化すようなMCをしたり、「早く帰ってモンハンしたい」とかw。どこまで何時もどおりなのかと。第一曲目で少し涙ぐむシーンがあったが、そこで自分の取り戻したのだろう。王国の姫の威厳をもってw、この広い会場ですら物ともしない何時もどおりの、そしてだからこそ素晴らしいライブを展開していた。なぜなら、ゆかり王国のライブは「常に」特別な世界へ引き込む力を放っているのだから。
そして、実際の観客、いや国民の方としては、このあまりに広い会場で、いつもどおりの異常な程の盛り上がりを見せるライブを体験する事は、普段に倍する楽しみを味わえる事になる。正に国民最大級のお祭りを、思う存分楽しむことが出来た。
それにしても、この田村ゆかりのライブ、今後はどうなっていくのだろうか。これ以上に規模が拡大する事もありえる? それはそれでなんだか怖いような気がするw。