魔法先生ネギま! 219時間目 脅威! 闇の魔法!!

闇の魔法のお披露目の回。もしや、一気に暴走まで描くかとも思ったが、それは先延ばし。ネタを小出しにする赤松健らしい。よって、今回は全編ネギ君のターン。そして、白き翼集結。
こうなると、アーニャの事が本当に心配。例えば、彼女も師匠についていたらしいが、それは誰だったのだろう。アーニャはテレビシリーズではあまり良い境遇に置かれて居なかったけれども、それって原作のネタを先取りしたからとか。焔・・・いや、まさか。
あと、夕映との再会シーンも大いに期待したいところ。

  • 充填と装填

闇の魔法の基本は、攻撃魔法をその身体に取り込む事。魔法を「掌握」し、胸に手を当てる事で全身にその魔法のポテンシャルを与える「充填」と、攻撃魔法を身体の一部に取り込み、好きなタイミングで「開放」する事のできる「装填」があるようだ。まあ、どちらも体力強化になっているようなので、その違いはあまり無いのかも知れないが。
おそらく、全体魔法は「充填」で、個別魔法が「装填」なのだろう。「魔法の射手199柱」とかはやはり「装填」になるのだろうか。
最初、右手が光っていたのは、おそらく「白き雷」を「装填」していたのだろう。それを「開放」したのが「白雷掌」。この時、ネギの身体能力は既に普段以上に上がっているようにも思えるが、それが何によるものなのかは不明。「白き雷」によって高まっているのだろうか。
その後、「嵐の暴風」を全身に「充填」させる事により、身体は白く輝き(その色は、おそらくスーパーなあの方々と同じだろうw)、スピード強化の他に、空高く飛んだり、打撃と共に魔法を放出したりと、やりたい放題。
その状態の上に、新魔法「雷の投擲」を「装填」し、魔族であるモルボルグランを倒している。
チコ☆タン隊長は「白き雷」、パイオ・ツゥとリザードマン(?)は「嵐の暴風」、そしてモルボルグランは「嵐の暴風」と「雷の投擲」を受けたのと同じ事になるのだろう。隊長がピンピンしているのも頷ける。

  • 闇の誘い

敵を倒し、気を緩めた一瞬に、闇に取り込まれそうになるネギ。それを引き止めるのが魔族のかけた一言なのは皮肉だろうか。
それにしても、「闇の魔法」というものが存在している事は、実に興味深い事だ。「闇の魔法」は、今までネギまに出てきた魔法のどれとも違う特性を持つ。それは、「魔法と感情が繋がっている」という事。
ネギまにおける魔法体系は、今まで一定の法則性の中で取り扱われてきていた。つまり、魔法は自然界に存在する魔力によって使う事ができ、魔力は「人の心とは無関係」に、定められた能力の中で、その魔力を取り込んだ分しか使えない事になっていた。つまり、「正義の心がオラに更なる力を与えてくれる」などという事は無いのだ。
しかし、「闇の魔法」はそんな法則性に歪みを与える事になるだろう。魔力総量等はあるのかもしれないが、精神の質、つまり感情によってその能力を高められるのであれば、魔力総量の法則の意味は無くなってしまう。
なにより、負の感情と魔法の親和性が良い、という事はどういう事か。魔法が、魔力という自然界にある普遍的なエネルギーによるものという事に、大きな疑問を与える事になる。
ネギま世界における魔力と人の精神の関係性はどのようにものか。そのあたりを検討してみると、なかなか面白い「ネギま世界の魔法体系」が現れるかもしれない。

  • のどかの涙

全てが終わり、ほっとして涙を流すのどか。しかし、それはネギが何時ものネギである事を確認してから。のどかにとって、自分が助かった喜びよりも、ネギが何時もと違う事の方がよっぽど重要なのだろう。千雨が「闇の魔法」に裏がある事を勘繰った様に、のどかの様にファンタジーを読む者であれば、ネギの変貌振りの理由も即座に思い当たるはず。明日菜も、その目の良さからかネギの変貌に気付いたようだが、ネギの「闇暴走」阻止は、今後、白き翼最大の問題となっていくだろう。