2008年オタク系イベント雑感

このブログを始めた当初から、年始めにこのような前年のイベント感想などを書いている。
最初は、もう書きたい事が一杯あって書ききれないくらいだったのだけれども、今年は少し悩みどころ。
イベントの質とかは、年毎に変わってきていたりするのだろうか。こればかりは個人の感じ方一つなのでなかなか言い切る事ができないけれども、やはり少しずつ変わってきているように感じる。
例えば、私が声優イベント巡りを始めたのは5・6年くらい前からなのだけれども、その頃はエヴァの頃から続いていた声優ブームの山を一つ越えて、分散拡大傾向がより強まった時期だったのだと思う。早い話、慣れていない者でもその世界に入って行き易く、ある意味活気があった。
けれども、今年に入ってからの声優イベントはというと、どうにも「煮詰まってきている」感が強い。
企業がやる無料イベントは数がかなり減り、若しくは無料でも枠が小さかったりして、抽選が厳しい。コンテンツも、新たに人気を勝ち得るものが少なく、一極集中的。声優人気もキャリアが長くなって固定ファンが増えている人も多い。それでいて、オタ系イベントに興味を持つ人は増えているから、更に人は集中する。そうして出てくるのが、ダフ屋だったり、イベンターグループだったり、半業界人だったり。イベントの体裁は、そのコンテンツを好きなファンを喜ばせて、更にそのコンテンツを好きにさせる為開かれているはずなのに、一体何の為にやっているのか判らないイベントすらあったりする。
で結局は、入場料を取る事が目的であるイベントだけが目立ち、有料イベントの単価も鰻上り。それは、業界そのものの価値が高まった証拠として喜ぶべき事なのかもしれないけれども、実際にそれに付き合いきれるファンがどれくらい居るのかは疑問。オタ系コンテンツの真の需要者は中高生がメインのはずだけれども、脛齧りぼんぼんの他は仕事を持ったオジサンばかりが有難がる事になってしまう。
イベントとして純粋に楽しむ前に、一言いいたくなってしまうのは、本当にこのようなイベント情勢の変化が有るからなのか、それとも単に自分の価値観が変化したからなのか。それがどうにも判然としない。
そんなこんなで、昨年のイベントで心に残ったものを挙げるという前回までやっていた記事は、いま一つ気が乗らなかったり。
一応挙げてみると、大きなものでは何と言ってもアニサママクロスだけれども、アニサマ自体、元々企業の品評会と言った体裁なので元から挙げる気無いし、マクロスもそれは途轍もなく凄い企画だったけれども、これには「チケット販売」という点で大きな減点があったし。
声優ライブは、規模の拡大化が進んでいてそれらは全て楽しかったのだけれども、これを挙げていってもきりが無いし。
小さいイベントでは、昨年前半にロフトプラスワンで展開していた業界系のイベントがかなり熱かったけれども、これらは「お勉強会」的なイベントだから、わざわざ挙げるべきイベントじゃないだろうし。いや、印象に残っているのは沢山あるので、是非また活発に開催して欲しいのだけれども。
なんかこう、アニメコンテンツ等を素材に普通に楽しませてくれるイベントを所望中。そういう当たり前のイベントが今年も沢山あると嬉しいなあ。
追記
そういえば、「ネギのお茶会」を忘れていた。こればっかりは、圧倒的に別格のイベントだったので、他と同列には語れない。このイベントを血肉にしてブログの書き込みに昇華している態もあるので、空気の様にころっと忘れてしまった感じ。出来うるならば、もう少し気軽なファン交流の場がもっと増えて欲しいなあ、ネギま