魔法先生ネギま! 239時間目 集結(ハートマーク)ユウキのミカタ

なるほど、こういう事か。さて、今回の展開は、結構評価が難しい。(評価って、偉そうなw)
実際の所、ネギのやっている事は、この時点で矛盾している。というのも、目的と手段が逆転しているから。実際には、それが結果として上手く行くような流れになる(それは決定事項だろう)のだけれども、ネギ自身の「在り方」として、一番重要な部分で間違った行動をしている。だって、絶対にラカンに勝てないと心の奥底で把握していながら、無意味となる行動に捉われて、本来やるべき義務を放棄しているのだから。それを「ユウキ」という言葉だけで正当化できるかと言えば、それは出来ない。今のネギは、コタローの挑発に乗って楓に窘められた、あの時と同じ状況にある。
しかし、ネギはお子様だ。常に正しい行動を取れる訳ではない。それが明らかに間違ってる時、正してくれる人がいても良いし、その間違っている道を軌道修正して、強引に正しい道に変えてくれる助力者がいても良いはず。聞き分けの無い子供の面もあるネギが、ラカンという憧れの父の影を感じさせる存在との戦いに心捉われているのを、その気持ちを出来るだけ尊重してあげたい、と思うのはネギを見守る者の気持ちとして正しいことだ。そして、それが実現出来る人物であれば、なおの事。
つまり、今のネギは一旦間違った選択をしてしまったけれども、その選択のままに正しい方向へ導いてくれる助力者に出会ったので、ネギのその「ユウキ」は、正しくなろうとしている訳だ。
そして「切り札」。最近の、一体何の意味があるのかという程の無茶な展開には、こんな隠し玉があったという訳だ。物語のあまりに大きなバランスの歪みは、その振り戻しとしてこの「切り札」が想定されていたからこその展開だったのだろう。この「切り札」は、今までの「ネギまの概念」を覆すほどのもの。それでいて、結構使い勝手がよさそうだ。戦闘力のインフレについても、逆に安全弁に使う事が出来そうなあたり、実に都合が良い。こういう所が、ネギまの面白さであり、凄みでもある。
色々と矛盾とか未消化な部分は残っているものの、なんだかんだで、全てが上手く収まる方向に向かい始めている。ネギのこれから成長すべき未成熟な部分と、心優しい人たちが住む世界の構造と、運命に導かれているかのような幸運とによって、物語がかみ合い、動いている。それらはネギまが元々持つ性質であり、そこに矛盾は無い。つまり、これは「ネギまとして」正しい。
単純に、ネギの痛快なバトルが見たいという読者のニーズに最初から最後まであっているという意味でも、評価に値する。
やっぱ、赤松健はすげーや。お見逸れしました。

  • まきゆー

やはり、彼女達が居てくれると、ネギまが明るくなって嬉しい。ある意味、彼女達にとって今回が正式な魔法バレの回という事になるのだろう。お決まりの「しゃべるオコジョに驚く」もあった。ただ、これで彼女達が「魔法バレチーム」に完全に取り込まれ、ネギの魔法の秘密を守る側に回ってしまうのは少し寂しい。魔法的なことに対するリアクションキャラとしての立ち位置がなくなってしまうし、なにより、天真爛漫な彼女達が、クラスメイトに隠し事をしている図は、あまり楽しくない。赤松健は以前「最後の砦は双子かも」とか言っていたが、実際にはまきゆー辺りが、もうそのラインの様に感じる。つーか、まき絵、絶対隠し通せないんじゃないかな、いいんちょとかにw。麻帆良学園帰還時の様子を夢想してしまう。

  • テオ

脱いだら凄かったw。つーかその衣装は、そのとんがり耳と肌の色からしても、ダークエルフっぽい。彼女達は、古き民の最も正統な血族の出と考えても良いのだろう。つまり、魔法世界の成り立ちに、最も近しい存在だ。そう思うと、色々と気になってくる。その角から、獣人としての在り方が魔法世界の最も一般的な存在だったのか、とか。
後、気になるのが胸の辺りの刺青(?)これは、まるで呪紋のようだ。超の事が思い出される。例えば、古き民は呪紋を入れるのが慣わしだったが、魔法使いとして安定した今その行為は廃れている。しかし、儀式的な行為は皇族に残っているとか。
テオ自身の性格は、見た目どおり気の良いねーちゃん風。王家の者でありながら、ネギに対して「スマヌ」とか言ったりする。けれども、それが全ての者に対してかどうか。以前に書いた事だが、ネギが彼女の親族である可能性も残っているので、そのせいもかもしれない。(今更、その可能性は低いがw)
何にしても、彼女はネギに対して、友人である父ナギ(とアリカ)に関する事から、負い目を感じているらしい。それもあってか、親身になってくれている。強い味方になりそうだ。
・・・早い所、指名手配の解除お願いした方が良いんじゃないかな?

  • 3巨頭

それに、リカードとセラスも。ネギとコタの修行の師匠として名乗りをあげる。だからまず、指名手配の解(ry
彼らは、エヴァに言わせると雑魚らしい。少なくとも戦闘力を誇るリカードですら魔法世界100番程度らしい。それでも、ネギとコタ二人ががりでは敵わない? いや、ネギは闇の魔法を使っていないので、純粋な体術の面だけなのだろう。ネギがリカードを既に超えている可能性もあるかもしれない。まあ、強さと指導技術は別なので、ネギにとって有意義なのだろうが。
セラスは、ネギの他にも木乃香に指導しているらしい。ネギの修行ばかりが目立っているが、チームの底上げも気になるところだ。つーか、セラスさん、ネギに教える暇があったら、本当の生徒である夕映達の指導をしてくださいw。

エヴァは、実体があるのか無いのか謎だ。どうも、コタを投げたり、実体があるようだ。千雨が裸体に見かねたのか、千雨の制服コスを着ているみたいだし。
けど、コタを投げた体術は、一体どのようなものなのだろう。つーか、偽エヴァのスペックが不明すぎ。普通に考えると、エヴァ本人が闇の魔法を完成させた時に作った自分の分身と思われるので、その当時の技術や記憶しか持っていない様に思うのだけれども。しかし、今のリカードの事を知っているみたいだし、どのように情報収集しているのか、謎だ。
もしかしたら、彼女はやはり精神体みたいなもので、相手の心を読んで反応するだけの存在なのかもしれない。つまり、彼女の言っている事は、相手の心の奥底にある本心が表れているものなのかも。まあ、コタを投げ飛ばしている時点で、それだけの存在じゃないのは確かだけれども。ただ、彼女が、最も正しいことを言い続けているのは間違い無い。

  • 決勝トーナメント

順調に消化されてる・・・

  • さよ

連絡係。けど、伝えるべきこと間違ってるw。やるべき事は探索であって、モンハンじゃないよ。

  • ネギの両親

やはり、いろいろ謎がありそう。ラカンに勝って、一人前と認めてもらって、聞き出したい様だけれども、その謎に対抗する為には、戦闘力ではなくて、人間的な成熟が必要なのだろう。それって、何をもって達するかのと言えば、やはり先生をしっかり最後までやり遂げる事だろう。答えに辿り着くのは、この様な事をしているかぎり、まだ先なんじゃないかな?

  • 切り札

パクティオー直後、テオがカードを手にしていることからも、これはテオがマスターになったという事なのだろう。テオの戦闘力は不明だが、魔法世界の王族として、その魔力がかなりのものであると推測できる。つまり、木乃香くらい、もしくはそれ以上あっても不思議ではない。ネギへの魔力供給が可能になり、それは「闇の魔法」行使のサポートになると思われる。
そして、やはり気になるのがAF。今まで、ネギが夢想してきたのは魔法戦士。その中で、ネギは剣を手に戦う姿を想像してきた。順当に考えると、剣がAFになりそう。闇の魔法と相性の良い剣とかだと、なんか、ソウルクラッシュみたいなのが出てきたりしてw。