魔法先生ネギま! 242時間目 雷神・ネギ!

そして、今回はほぼ丸々バトルの回。確かに、今までの積み重ねが一気に形になる回として、こう、とことん描かれると、それだけで痛快だ。バトルの方が人気があるというのも、大いに納得。これを繰り返しやっていたドラゴンボールなどは、本当に上手くできた漫画だし、多くのアニメ化される人気作がこのシステムでつくれれているのは当然だろう。
また、バトル物は、読者の意識をバトルに集中させることによって他の要素を排斥することが出来る。そうして気を配る範囲が狭まるという事は、情報の密度を高める結果になる。つまり、バトルの情報を提供するだけで、密度の高い物語と錯覚できる。さらに、読者の注意は勝ち負けにのに集中するので、勝負の結果さえ提供すれば、物語が完結した雰囲気にもなる。
…何が言いたいのかというと、バトル漫画として、どんなに密度濃く描かれている様に思えても、また痛快であっても、クラスメイトが活躍する従来のネギまに比べれば、数倍手が抜きやすいのだろうなあ、と思ってしまうこと。
どんなに手がかかろうとも、アニメ化が難しくなろうとも、クラスメイト達がわしゃわしゃ出てくるネギまの方がいいなあ。その方がいろいろ妄想できて楽しいし、ブログも書きやすい。

  • 雷神

さて、少しだけバトルの事について。
先週唱えた「千の雷」は、遅延魔法でストックしていたようだ。こんな大魔法もディレイできるのかというだけでも驚き。それどころか、ネギが最後に止めを刺した「雷の暴風」もディレイしていたようだ。つまり、二つの術を同時にディレイする事が出来るという事。もしかしたら、コタロに前衛を任せていた間に、まだ他にもディレイしている可能性が有るだろう。
考えてみれば、闇の魔法は一見肉弾戦に特化した技のようだけれども、唱えた魔法を取り込むという過程を踏まなければならないので、詠唱時間がかかるという魔法使いの弱点はそのままなわけだ。肉弾戦の魔人との戦いに差しの状態だったら、ネギに敵う要素はほとんどなかったかもしれない。カゲとコタが小競り合いをしてくれたおかげで、ラカンの攻撃にも隙が出来た。ラカンがネギの成長を見たかったというリカードの解説も正しいだろう。
これは、麻帆良祭の対高畑戦の時の展開と同じという事だろう。そして、その後のネギがディレイを使った最後の止めの展開も同じ。これを見た限りでは、ネギの勝ちパターンだが、同じ展開があった時は、二回目には必ず展開が覆るというのがネギまの常識。このまま筋肉だるまが肉だるまのまま終るはずが無いだろう。

  • スピード

「千の雷」を取り込んだ「雷天大壮」により、ネギは雷化出来ると言う。これは、相当凄い事だ。つまり肉体組成が電子と同じものになっているという事だから。早い話、電子分解して伝送されているようなもの。途中にハエが居たらハエ人間になっちゃうw。まあ、「そのくらい早い」という解釈でよいのだろうけれども。
考えてみれば、風系はスピード、炎系は力に特化した技だったので、その風系の最終形態がスピードの頂点ともいえる性質を持つのは納得。
ただ、ここまで早くなると、瞬間移動とどちらが良いの、という疑問もでてくる。つまり速さでいえば移動時間0が最大のスピードなのだから、瞬間移動を多用できる方が良いのでは無いか、とか。しかし、この技の基本として、自身が電子化するほど活性化することによって、精神の反応速度も同時に上がっているという事なのだろう。そうでなければ制御できないはずだから。使う人間の精神も雷のように早くなる、言わば加速装置のような効果によって相手より上位に立っているとすれば、戦いの技として有効なのも肯ける。

  • 必殺技

会得できたようだ。よかったねw。

  • タンク

ネギの魔法タンクは今どの程度なのだろう。これは、テオの魔力がどの程度なのか、という事も関係してくる。ネギのタンクがかなり大きく、世界有数の木乃香に若干届かないくらいだとして、テオはやはり木乃香よりも大きい魔力を持っているのだろうか。
「千の雷」がかなりの魔力を使ったとして、立て続けに「雷の暴風」も使っている。ラカンが立ち上がってきたとき(まあ当然だよね)、それに対抗する魔力をテオからもらうとすれば、ネギ共々テオもぶっ倒れるほどの魔力消費が起きるかも。
また、気になるのが「闇の魔法」の副作用。これは、魔力を使い果たした時に、その影響が身体に出るのか。それとも、より大きな魔力を使いこなすほど、影響が出るのか。もし後者ならば、今回の「雷天大壮」で相当の影響が出ていてもおかしくないと思えるのだが。

  • けもの

コタ、折角の成長が残念な描写に留まることに。見た目上は前回の片腕だけの変化の方が珍しいくらいで、今回どんな風に成長があったのかは、あまりよく分からない。ただ体力的な向上だけだったのだろうか。
例えば狗神使いの影属性と獣化を合わせた影狗獣化とかでカゲタロウの影攻撃を物ともしないなどの、圧倒的な変化が見たかった。

  • 亜子

やはりばれていた。それも、ネギの知らない所ではなく、ネギ自身がその発端になりそうな気配。
ネギは、こと恋愛に関しては常に受身の態度を取っているが、今の状況は決して褒められたものではない。結果的に騙しているのだから。ネギとしてみれば誠実に対応したいだろうし、亜子の気持ちの問題も有る。板ばさみだけれども、何かの事件で上手い具合に真実が伝わったようだ。案外、前回サバサバした態度を取っていたトサカが仲介役になったとか。本人の意思によるかは判らないけれども。
何にしても、バトルは一時中断で、次回は亜子の展開が大いに気になる。亜子の偽ナギをネギとして見る表情は、一体どんな心境なのだろう。やはり惚れちゃったかな、ネギ自身にw。