魔法先生ネギま! 244時間目 ネギ完敗!?

これ、書いている時点で既に翌週の火曜日。どうも最近だらけているなあ。単に週刊誌発売日が忙しかっただけで、つい書くタイミングを逃してしまっただけなのだが。
それに、今回はいわゆる「正解編」。今までの疑問に答えを出す回だから、解説的な内容がメインとなり感想を書くまでも無い部分も多い。あらかた想像どおりの部分もあったりしたし。
まず、なぜラカンは雷化に対抗出来たか。一つは、ネギの思考が行動に行動スピードに追いついていない。もう一つは雷の特性である程度予想できる、という事。
この回答、少し矛盾していると思うのだがどうだろう。
ネギがなぜこの雷化という凄いスピードを制御できているのかという事は、確かに疑問に思っていた。その回答としては、ネギの思考スピードが雷と同じ様に速くなるのではなく、雷の特性に任せた行動をしているかららしい。つまり、ネギは思考して行動しているわけでは無いものの、一度雷化に入ってしまえば雷のスピードで行動を決定しているという事になる。それに人間の知覚が対応できるのだろうか。確かに、出がかりを押さえて叩くのは有効だろう。雷化していないところなのだから。しかし、ストリーマーが発生して、それを頼りにネギが行動しているという事は、その時ネギは雷のスピードで動いている。そこに思考は入っていない。この闘技場という狭い範囲で起きるストリーマーと主落雷にどの程度の時間的差が有るのかと言えば、どう考えても人間が知覚できるほどの猶予があるとは思えないのだが。
時間的解決と技術的解決を二つ挙げ、二つを組み合わせる事で対抗できるよう解説しているが、この二つは本来連動しない。つまりこれは「まやかし」の類の解説だろうw。まあ、読者が納得してしまう解説であれば、充分なのだが。
そして、話は再び亜子の方へ。
やはり、亜子の話にはトサカが係わっていたようだ。ネギを脅すトサカ。ここでちと気になるのがトサカはネギの名をどうやって知ったのかという事。後をつけていて仲間の会話を聞き及んだと考えるべきだろうか。のどかを救いに行く際、掛け声くらいは聞こえていたのかもしれない。少なくとも、テロ指名手配犯がナギの息子であるという報道をされているわけでは無いだろう。
ともあれ、魔法世界の実力者3人に指導を受ける暇があったら、まずは指名手配の一時凍結くらいはお願いしておくべきだろう。それがあるだけでクラスメイト全員が常に危険な状態にあるのだから、亜子達の身請け金確保よりも優先順位は上のはずだろう。
で、トサカなのだけれども、こいつ案外良い奴。まあ、男同士の駆け引きとして、相手の弱みに付け込むのは当然。それなのに、そんな自分よりも戦闘力が格上のネギを相手に駆け引きをしている最中、つまり、かなりぎりぎりな戦いをしている中、亜子の涙を見てその心中を理解してしまう。そして、亜子の立場を優先してその場を引き下がってしまう。
さすがネギま。悪い奴が出てこないw。
きっと、ネギを意識するあまり、ネギに恋する亜子の立場の事も併せて考えてしまっていたのだろう。そうなれば、同じ奴隷上がりの亜子の方に感情移入が強くなるのは当然。ひねて小物になった自分と比べて、まだ清廉さを捨てない亜子を意識するのは必然。今のトサカがネギに固執するのは、ネギよりも亜子の心を試したいが故とまで発展しているのかもしれない。
そして、真実を知った亜子は涙に暮れる。うーん、この辺りの女心が理解出来ないなあ。例えば、ナギが実は100年後の人間で、添い遂げられない相手だったと知れば悲しみに暮れる事もあるかもしれないが、亜子が好きだったナギの「心」はネギのものだったのだし、ネギとは数歳離れているだけで、ネギに明確な恋人が居るわけではない。確かに、いきなり恋愛対象から外れた年齢である事を知ればショックだろうけれども、それが「悲しい」という事になるのだろうか。騙された悔しさを感じて涙するとかならば理解できるけれども。
これってやはり、一度ナギに感じた恋心がネギには繋がらないという事を明確にするものなのだろうか。姿と年齢が違っていても、心が同じのネギがそこに居る。ならばネギに気持ちをつなげ続けても良いように思う。今後の亜子の心の動きに注目してみたい。