Minori Chihara Live 2009 "SUMMER CAMP"1日目  河口湖ステラシアター

まあ、このライブを知った時から、泊まりは覚悟した訳だが。
東京から日帰り出来る距離ながら、それが連日だとかなりキツイ場所だ。サマーキャンプの名の通り、夏の避暑レジャーの一環として、旅行気分で参加する事に。
ところが、生憎のお天気。今年の天候不順は晴れ女の彼女にこそ直撃した感じ。両日とも不安定な天気で、レジャーで時間を潰すとかがほとんど出来なかった。まあ、ライブさえ参加できれば充分なのだが。ライブ会場のステラシアターは屋根が開閉式で、ライブ中一時降っていた雨はどうにか凌げて、ライブを遂行する事ができた。
初日、ライブ開始時刻くらいに雨が降り始める。それでも空を見せたいと茅原自身が願ったのか、屋根が開き、雨の中で演奏する茅原とバンドメンバー。この辺り、天候不順に無念を見せる演奏者側の、このライブに寄せる想いの強さを感じさせ、こちらの気持ちもより高まったり。
そして、茅原自身、異様なほどのテンションの高さ。トークも、歌も、パフォーマンスも、全てオーバーアクションと言ったところ。お祭りの様なライブにしたいという心構えと、生憎の雨を気持ちで吹き飛ばしたいという想いがぶつかったからか、それはもう、まるで酔っ払っているのかというほど。
あんな茅原は、そうは見られない。それがライブというパフォーマンス付きで3時間もの間継続していたのだから、ある意味、凄い事になっていた。彼女にとって、伝説的なライブになった、と言っても良いだろう。
セットリストは、アルバムContactとParadeからノリの良い派手目の曲ばかりを選び、間にお楽しみのアニメソングやら、定番サマーソングのカバーやら、昔懐かしの曲やらを挟み、そして、最新のシングル「Tomorrow's chance」で締めると言った感じ。正に、楽しさだけを追求した感じのセットリストで、アーティスト茅原実里ではなく、単純にファンを楽しませたいという想いが伝わってくるライブだった。
また、「Sunshine flower」「遠き山に日は落ちて」では、観客も加わっての大合唱とか。観客も乗りのりで、茅原ファンの彼女への想いの強さが伝わってくる。
そして、そんなファンへ、感謝の気持ちを返すかの様に、合唱が終ると、空に花火が打ち上がるという趣向も。
なんだか、すべてが異様なほどのテンションの高さの中で行われていて、色々な意味で驚きに満ちたライブだった。

Tomorrow's chance

Tomorrow's chance