怪し会・弐 いの会 得生院

能登の怪談」と聞いただけで、一も二も無く参加決定。気がついたら両日チケット取っていた。
能登の声には相当の入れ込みが有るのだが、それはなにより「尋常ならざる声」「ありえない声」という意味での評価であり、それも「生の場合、時空が歪む」くらいの思い込みがあるw。それが、怪談話をやる機会というのだから、これだけは絶対に逃せないという気分だった。
会場は本当の寺。行きすがら、お通夜なんかが行われているしw。中も仏壇がある和室で、明かりを落としてろうそくの灯だけと、雰囲気でまくりw
会の構成的には、能登伊藤美紀はトリの主役であり、その前に2時間弱ほど他のメンバーが様々な怪談を披露。実話怪談との事だが、本当に怖い話から、どこかほのぼのした話まで様々。声を使った怖い演出などもあり、それだけでも怪談会としておなか一杯。
また、この会の嬉しいところは、日本酒がおつまみと共に振舞われる事。この日本酒、ほとんど飲み放題だったのだが、これがやたらと旨かった(^^)。「怪し会の酒」となっているが、「蓬莱泉」という純米酒を更にキリキリにチューニングした感じのオーダーメイドらしい。一口目は香気が強くてとっつきにくいが、その後すぐに甘く解ける感じ。いや、日本酒詳しい訳じゃないけど美味しい酒はいい。これだけで充分元が取れてしまった。
なんだかんだで、いろいろと出来上がった後に、お目当てが登場。
能登は、幽霊になった女の子役で、茶風林演じる語り部の主人公役、年上の恋人の事を「おにいちゃん」と呼ぶ。
・・・えーと、これって「実話怪談」だよね。恋人が「おにいちゃん」て呼んでくれるなんて、現実としてありえないだろ!!w
それも、能登が「おにいちゃん」「おにいちゃん」連発とか、さらに絶対ありえない。「能登のありえない声」って、そういう意味じゃないんだけれどもw。ありえないほどの甘い設定で、怪談とは別の意味で陶然。
けど、実際には幽霊だったりして、少しずつ怖い事にもなっていく。・・・やばい、引きずり込まれるw。日本酒で良い気分になっているので、本気で別次元に行きそうだったw。
ちなみに、伊藤美紀能登のお姉さま役。出来すぎているほどはまっているw。お姉さま、出来の良い妹は幽霊になっていても大丈夫ですから、今は大魔王と化した本当の妹を押さえて下さい、とか思ってしまうw。ほんと、ありえない話を納得させるような説得力を持つ、良い配役だった。
良い酒と良い声、その二つを充分堪能し、大満足。