Layla Last Live "Deperture" パセラリゾーツ銀座B3F べノア

これでラストか。なんだかやはり感慨深いものがある。
折角なので、自分のLaylaとのつながりについてまとめておこう。
やはり、自分にとってLaylaは、笹川亜矢奈であり、ネギま声優とのつながりから発している。
笹川亜矢奈については、ネギま声優が発表された当時その一人ひとりを意識したいと思っていたものの、私のポンコツ頭があの大人数をなかなか把握出来ないでいた中の一人でしかなかった。
転機はTGS2005だろう。あの伝説のメイド笹川亜矢奈w。メイド服を着込んでたどたどしく司会をする姿は、これから頑張って成長していく原点として、強く印象に残った。その後、Laylaの存在を知り、結構初期だったと思うのだがライブにも参加し、アットホームな雰囲気を楽しんだりした。
しかし、その後少し足が遠のく事になる。再度参加したのはごく最近で、その次のライブが、このラストライブとなった。
そんな、結構微妙な付き合いなので、なかなかLaylaに対する思いの内を表現するのが難しい。ファンとしてみれば、良い部分の感想だけを書きたいとも思うが、やはり残念に思っている部分も多く、その気持ちも残しておきたい。熱心なファンの目に触れると嫌な気持ちになるかも知れないのでどうかと思うのだが、やはり、黙る事も嘘になってしまいそうなので、書かずにはいられない。申し訳ない。
まず、Laylaというユニットが、このそれなりに長い活動期間の中で、かなりの成長を遂げた事は、純粋に評価したい。最後のライブも充分楽しませてもらえた。
声優ユニットの活動のベースはやはり歌だろうが、このLaylaの場合、その最初の部分でかなりの冒険をしていると思う。当たり前の事だが声優は歌手ではない。歌については歌手より一段落ちても許される立ち位置にいる。そんな声優が歌で活動をする時ユニット組むメリットは、歌の実力不足を互いにカバー出来るという理由もあるだろう。だが、Laylaはそのメリットを最初から放棄している様に思える。彼女らはユニゾンで互いにカバーして歌うのではなく、ハモらせて歌う事が多い。ユニゾンとハモリでは全然難易度が違うだろう。ハモリはプロですら難しいのだから。最初から高い位置に目標を定めて活動する姿は、好ましくも思えたがやはり無謀だ。そして、それがここに来てやっと形になってきたように思え(途中参加が無かったので、これは間違いかもしれない)、それは非常に嬉しい事だった。
とまあ、彼女達の高い目標を定め、それが故にライブの成果があまりあがっていないように思えたのも、途中、参加の足が遠のいた原因の一つだったのかもしれない。
しかし、実際に足が遠のいた本当の理由は別にある。それは、MCが微妙な事。
ラストライブでも、メンバー達自身がさかんに言っていた事だが、この三人の関係性が、一体どういうものなのか把握できない。それは、最後までそうだったと思う。その為、Laylaというユニットそのものに対する愛着心が、結局育つ事がなかった。
ここに至って三人の関係性を推測、いや邪推しても仕方が無いので具体的に書かないが、MCに妙な空気が流れただけで、なんかギスギスした関係を想像してしまう。これは、ユニットにとって最もあってはいけないことだ。これには、結局最後までつき合わさせる事になってしまった。彼女らが、ライブの質を上げるためには、その音楽性よりも、互いの関係性について、例え架空でも良い「舞台上で提供できるもの」を練ってくれていれば、もっと違った印象を持てたと思うのだが。
ただ、今回のラストライブにおいて、その辺りの本音をある程度吐き出していたようだ。それによって何か開放された感じもあった。だからこそ、最後の、ファンから促された一曲は、非常に素直にこちらの心に響いてきた。
Laylaは、様々な可能性が交錯したユニットだったと思う。各メンバーには、今後も別の場所で活躍してもらいたいものだ。