筑波大学現代視覚文化研究会 presents 桃井はるこTALK&LIVE 2009 LOVE.TKB そして伝説へ… 筑波大学大学会館講堂

去年も来ているよなこのライブ、とか思っていたが、良く考えてみると、1年飛ばしていた。そうか、去年はゲームショウと被っていて、ゴトゥーザ様を見てたんだw。
今年は、題が「そして伝説へ…」となっていて、一体どのような構成になるのか少し気になっていた。この題、アンセブの解散を連想させるし。が、別にアンセブはそれ程関係なく、3年連続して続いたイベントとして、桃井はるこ自身を振り返るトークコーナーを設けたとのことだった。
桃井はるこの今までの活動は確かに面白いものなので、興味深く聞ける。ネットが当たり前であろう今の学生に、ネット黎明期のイメージを伝えるような語り口は、それだけで当時を懐かしく思い出させてくれた。
そして、勿論ライブコーナーも。「いちごGoGo」とか懐かしい。アンセブの存在もあまり良く認識していなかった時にイベントで見かけた時の事とかを思い出させる。けど、基本は、最近立ち上げた自らのレーベルの事もあり、自身のソロ以降のオリジナル楽曲がメイン。ある意味、非常に「硬い」構成だった。とは言え、自らも舞台上でオタ芸を打つなど、会場全体を大いに沸かせていた。
それにしても、モモーイは一体どこに向かっていくのだろう。
過去を振り返る企画を見たりすると、アンセブの頃の非常に熱い時代が思い出される。あの頂点がある以上、それを超えない限りどうしても寂しさが募ってしまう。今イベントの中でも解散の原因を「音楽性の不一致」と言っていたが、今の音楽活動があの頃の音楽を越えているのか、世間に強くアピールするものになっているのか、今は未知数だ。過去の財産をただ捨てるのでは無く、それに積み上げて行く事によって、長く音楽活動をするものの魅力が増すという事もあるだろう。「いちご」を聞いて自然に込み上げてくる楽しさを感じるとき、どうしても残念さが勝ってしまう。
自分は未だに、過去に捉われているファンとして、彼女の今の活動を全肯定出来ていないようだ。