魔法先生ネギま! 270時間目 答えを!

って、何をどうして答えられるというのだろうw。
いやあ、やはりくー老師は頭が良いなあ。その感覚こそ正しい。全然問題の本質が明らかになっていない時、ただ雰囲気だけで分かったつもりになって結論を急げば、ろくな事にはならない。
結局、くーが「判らない」と言っているところが問題なのだ。MM元老院が敵であり、フェイト一味が敵である。では、それは何故?その両者の違いは?その目的は?
フェイト一味は世界を滅ぼそうとしている危ない敵であり、MM元老院は王家の力を手に入れようと画策する超巨悪だというのは分かった。けれども、なぜ世界を滅ぼそうとしているのか?王家の「神代の力」とは一体何?という事はまるで分かっていない。つまり、「魔法世界の謎」については、結局何一つ明らかになっていない。これで何かを分かったつもりになって決断してしまうと、後で明らかに間違いだったという事にもなりかねない。ここでのゲーデルズフィルムは、事実を語っているのかもしれないが、真実を語っているとは言いがたい。それは、ラカンがフェイトに「何も分かっていない」と言われたが、そのラカンが作ったフィルムと同じ様に。
逆に、それを見ていた夕映の方から出された情報の方がよっぽど重要だ。オスティア王家が創造神の末裔と伝えられる事は創造主との関係性を強調し、「始まりの魔法使い」と「黄昏の姫御子」が同源であろう事を明確にさせる。オスティア王家の血筋が魔法世界創造の謎を握っているのは、ほぼ間違いないだろう。アリカが無き父から何を聞いていたのか?ガトウの辿りついた謎とは何か?それらを知って、ナギは何を思って戦い続けたのか?その事こそが、今ネギが最も知るべき事であり、それらの秘密を手に入れない限り、正しい答えなぞ出すことが出来ないだろう。
問題は、ゲーデルが今回開示した情報は彼の全てであり、彼自身本質には辿り着いてなくて勧誘しているのか、それとも、「知っていて」一部を隠匿する事でネギを仲間に引きずり込もうとしているのか?どう考えても、後者だろう。となれば、彼の勧誘に乗ってしまうと、ネギにとって不利益をもたらす部分、非道徳的な部分、世界の救世主としてあるまじき部分などを背負い込む事にもなりかねない。おらそく、そうなるだろう。
今、ネギがゲーデルの誘いに乗るのは、ちょっとありえない選択だ。
で、ラカン。彼の方が、ネギよりも先に「世界の本質」に「再度」対峙する事になりそうだ。という事は、フェイトは以前のアーウェルンクスより位が上がっているのかな?さらに混沌としてきた。けれども、一つのカタストロフは、もうそろそろのようだ。

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