NANA MIZUKI LIVE ACADEMY 2010 横浜アリーナ

横アリ連日行って来た。
なんだか、初横アリの時が無性に懐かしい。あの時は、そのライブの大きさ自体大事件のように扱われていたし、本人も初めての挑戦として気合入りまくりで、緊張感とかも半端なかった。それが、今となっては二連荘ですら当たり前のような雰囲気。いつもどおり気合は入りまくりだけれども、どこか余裕がある。普通に楽しめるライブと言った感じ。そりゃ、ドームを経験すれば、ここは通過点でしかないだろう。
ただ、その分、余裕のあるチョイスから、意外性のあるセットリストとなっていて、楽しいライブだったのも事実。アカデミーの名のとおり「学校」をイメージしている事から、学生服チックな衣装で、いつも以上に水樹奈々が可愛く見える。舞台演出も見事。
なにより、「Gimmick Game」で終るセットリストなど、普通の水樹奈々であれば絶対に考えられない事だろう。それほどまでに激しさ、爽やかさをテーマにしている。本当に、スポーツのような楽しみ方が出来るライブだった。
そして、それは昔のナンバーを掘り起こすという事でもある。水樹奈々の当初のイメージは学生を応援するというものが強かった。このライブでもそのあたりの曲の印象が強く残る。なんだか、数年前の水樹奈々のライブハウスのライブを思い出させた。
そんな感慨にふけっていたら、さらに追い討ちをかけるようなスペシャルゲストが登場。
シスプリの「Prits」とか。
もう、「グハッ!」と口から血を吐くほどにやられてしまう。懐かしいとかの次元ではなく、遠い昔に亡くした身内とタイムマシンを使って再会したような感覚と言えばよいだろうか。シスプリは我がオタ人生の方向性を決めたと言ってよい作品だし、そこから生まれたPritsも、その活動があまりに短かった事を大いに嘆いたものだ。つーか、パシフィコで見ているはずなのに、何故か思い出せない。
けど、よくよく考えてみれば、「シスプリの」水樹奈々が見たくて水樹奈々ライブに行き始めたような気がする。そんな事すらすっかり忘れていた。気が付いたら本人の楽曲に惹かれていたし、アニメとしては「なのは」が楽曲と共に入ってきたし。
そんな、当時は他の声優と同じ様な活動をしている彼女が、今となっては紅白歌手とか。唖然呆然、嬉しくもあり寂しくもあり、もうなんだかどう感情を表現してよいのか良く分らないくらい。そのサクセスストーリーが、呆れるような幸運によるもの「ではなく」、彼女自身の、本当に地道な努力によって成しえた事だというのが、なんとも言いようの無い感慨を持たせる。
色々な意味で、昔を思い返させるライブだった。水樹奈々のこれまでの道のりを色々思い出してみたくなる。過去の映像とか引っ張り出して見てみるかな。

シスター・プリンセス-the Eve- [DVD]

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