魔法先生ネギま! 287時間目 麻帆良学園 総員戦闘配置!!

いろいろと動き出した。いままでもやもやしていた所が随分とすっきりした感じ。
やはり、魔法世界に行ってからの最大の疑問点は、現実世界の時間経過がどうなっているかだったのだけれども、ついに決着。やはり、両者に繋がりがなくなることによって、時間の流れが違ってくるのか。そして、誰かが予想していた通り、時間経過の違いは魔法世界の方が4・5倍早いらしい。現実エヴァが魔法世界の状況をある程度推測していたのも、この様な時間の流れが予想できたからこそだったというわけだ。詠春が呼ばれたのも、この事態に対応するためだったのだろう。
とはいえ、まずはゆーな。これ、やはりまずいなあ。高音ちん。自分が何を言っているのか分っているのだろうか。いや、分っているのだろう。この事を知ってゆーなが無理をして「何かあったら」高音自身が苦しむ事になる。こういう事は、自分の為にも言わない方が良いのだが。けれども、高音としてみれば、ゆーなが知らないまま状況に流されているのは、後で知った時の「ゆーなにとって」不幸だと、言わずにはいられなかったのだろう。高音は「危険」とか言っているけれども、普通知らないでいたほうが安全なはず。この理由は方便だろう。あくまで自分の独断と責任にしているけれども、世話焼きの高音らしい判断だ。
これによって、ゆーながどのように行動するのかが興味深い。何と言っても、3−Aのエース的な存在。体力、知力、判断力、行動力、協調性、どれをとっても平均以上、非常にバランスの取れた存在だ。あやかを表とすれば裏のクラス委員長と言っても良いくらい。ゆーなが積極的に魔法世界に係わってくれば、ネギチームのバランスは大きく変動するだろう。それは、千雨が三コマもだえ続けるというのも肯けるほどだ。もし、ネギとパクったらチーム戦力が倍増しそうな気さえする。期待したい。
そして、麻帆良学園も大きく動き出す。ゲートを閉じてオスティアに魔力を集めているというのは想定どおり。オスティアゲートが麻帆良学園のゲートに通じているというのも同様。ただ、この事を明確にしてくれた事によって、更なる推測を進めることができる。ゲートを閉じた事によって魔力が溜まるという事は、魔法世界にはゲートから現実世界に魔力が漏れ続けないといけないほどの魔力が常に発生しているという事になる。
魔法世界は人造世界ではなかったのか。つまり魔法使いが魔力を「消費する」事によって作り出したものでは無いのだろうか。魔法世界には、どこかに魔力のホワイトホールとも言うべきものが存在していないとおかしい。それは一体何なのか。それは、ネギが今捉まってしまっている闇の魔法の本質と関係があるのかもしれない。そして、魔法世界の避け得ない悲劇も、やはりネギだからこその解決策が見出せるという事になるのかもしれない。この辺りをさらに推測するにはまだ情報が足りないが。
なんにしても、魔法先生達が頑張っているが、結局の所フェイト達の目的が現実世界にも向いているのかというのが全く不明。もし単に現実世界は魔法世界のとばっちりを受けるだけなのだとすれば、彼らの出番はあまり無さそうだ。この2週間動けなかったのだから間違いない。結局、完全なる世界の目的の詳細が分らないと何も分らないという事だ。
あと、いいんちょもなにか知ってしまった可能性が高い。エヴァも教える気満々の電話をかけてきているし、魔法ばれも、最後の砦の双子まで到達しそうな勢いだ。
いやはや、本当に大きく動き出した。ネギまが次の段階に進む、序章と言っても良い回だろう。この後の展開に大いに期待したいものだ。