綾瀬夕映の神社仏閣巡り 大宰府 清水山観世音寺


観世音寺は、なによりその宝物殿に収められている仏像等が素晴らしいです。
寺そのものは7世紀に創建され、一時は西日本随一といえるほどの寺であったそうです。出家者を授戒して僧とする場所、日本に3つしか無い「天下三戒壇」でもあったそうです。しかし、その後徐々に衰退していったです。確かに、訪れてみるとそのような様子は見られない、ごく普通の、少し大きめな古寺といった印象です。境内には国宝とされるとても古い梵鐘があり、それが少し特別な感じくらいです。
しかし、すぐ脇に有る、見た目の無骨な宝物殿に入ると、それらの少し寂しい印象はガラリと変わるです。
宝物殿は飾り気のほとんど無いコンクリート打ちの建物の下から入るです。そして階段を上がってみると、そこは5メートルを超えるものを含めた沢山の仏像が並び、見下ろしてくる空間になるです。これにはさすがに驚いたです。確かに、昔はその壮大を誇っていた寺であったかもしれないですが、その仏像がこれほど見事に残っているのは驚きです。いや、これら有名な仏像がここに居る事は承知していた筈ですが、この寺の境内の様子とこの宝物殿の中の様子のアンバランスさには、単純に驚いてしまうです。見事です。
近辺に何も無いような場所ですが、この宝物殿に入っただけで全て基が取れるような場所でしたです。