『Aチャンネル』スペシャルイベント 日本青年館大ホール

Aチャンネル」という作品は、一体どういった位置付けの作品だったのだろう、とか今更ながらに思ってしまう。やはり「けいおん」の後釜という線は間違いないのだろう。非常に良くできた作品だったのだけれども、ことある毎にけいおんに類似する部分が出てきて、どうしても現実に引き戻されてしまう。なんとも残念な作品だった。もしこの作品以前にけいおんが存在せず、ただこの作品だけを見たのならば、とても幸福だったろうし、きっとファンももっと多く生まれていたのでは無いだろうか。
更に言うと、この作品では、声優たちの楽曲が素晴らしい物だった。これもある意味「けいおん」の影響なのだろうと思うのだが、これがとても勿体無いと思える。きっと、この作品が公開される前からこのイベントがあると見越して、それももっと大規模なステージを予定していたのでは無いだろうか。
とは言え、なんとかこの様なイベントにたどり着いたのは僥倖ではある。そして、充分立派なステージとしてキャラクターソングが披露されたのは、素直に嬉しい。
特に、悠木碧の生歌をやっと聴くことが出来たのは、非常にありがたかった。彼女、狙っていたのはどうなのか、歌の衣装が何故だかどこぞの魔法少女そっくりw。その格好で福原香織と手を繋ぐ様子は、エントロピーに立ち向かう様子にも似て、別のところで感動してしまった。
ともあれ、「Aチャンネル」に関しては、こちらの先入観が抜け切れていないという事もある。今後もOVAとかが作られるようだし、じっくり作り続けてくれれば、結構独自の世界観が確立して、より良い作品になるのでは無いかと期待している。