魔法先生ネギま! 337時間目 力になりたい!

久しぶりに一話分の感想とか書いちゃったりするよ。
けど、駄目だなあ。どうしても深読みが過ぎてしまう。映画の影響で、つい最終回への思考が強く働いてしまう。
というのも、どうしてもこの展開は、赤松健が最終回に向けて「どう物語を閉じようか」という思考から考えているという見方しか出来ない。
ここに描かれているクラスメイト編だけれども、この二人(というか黒いいんちょも含めて三人)の描写は、今までのクラスメイト編と少し違う要素がある。それは、卒業後の未来に想いを向けているという事。つまり、卒業式以降の事をクラスメイト達が考えて、それに沿うか外れるかは別にして、そこ、つまり「ネギまの最終回」に到る流れを作り出しているようにしか思えない。最終回に向けた、これから用意するであろう幾つかの伏線の一つ、といったところか。
まず茶々丸。彼女がネギの事業に参加し、長くそれに付き合うであろう事は、ほぼ間違いの無い展開になるだろう。役職としては、ネギの在位中はネギの秘書として、ネギが不在になった場合は、例えば、魔法世界と地球とを繋ぐゲートの永久番人として、とか。
そして、黒いいんちょ。彼女は有言実行の人だろうから、もう確定w。純粋魔法世界人にして現実世界への大使という、両世界融和の象徴になるだろう。
では夕映はどうか。彼女がネギの行動を見て気付いた事は何だろう。おそらく、ネギが政治力を使おうとしているという事くらいは思いついたはず。ならば、彼女が自分自身で出来る事は何かと考えるとすれば、おのずと答えは出てくる。ここでコレットもヒントを出している。つまり夕映の居る国は「日本」だ。日本で、黒いいんちょを歓迎するため、魔法世界を受け入れるための体勢作りをするのには、彼女も政治力を身につけるのが一番。つまり、夕映は「日本で最初の女性総理大臣」になるのではないか・・・とか妄想できてしまう。
こう考えると、ネギのやろうとしている事も、大体見当がついてくる。
以前は、魔法世界の事を現実世界に知られる事すら恐れていた。しかし、それは世界の事を何も知らなかったから。今は、世界の泥にまみれても、より多くの人たちを幸せにする方法に向けて、動いている。それは、魔法世界と現実世界=地球との融和なのだろう。
とはいえ、一度自身で否定した道に進む展開となれば、それはそれでとても過酷な道である事は想像に難くない。物語の中でも上手く着地できるのか心配なほどだ。もしその様な展開になるのであれば、案外この後も結構な波乱が待ち受けていても良いと思うのだけれども。
どんな展開になるのだろうか。期待したい。

DVD付き初回限定版 魔法先生ネギま!(36) (講談社キャラクターズA)

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