NANA MIZUKI LIVE CASTLE 2011 -QUEEN'S NIGHT- 東京ドーム

これはもう、お祭りだよね。メモリアル。
声優水樹奈々という存在が、ついに辿り着いたところ。これは、アニメ界、声優界あげて喜ぶべき事と言える。ある意味、水樹奈々という存在があるからこそ、声優のあり方が誇らしいと思えるところまで来ている気がする。声優ファンとして、アニオタとして、もっともっと彼女を大切にしたいという気持ちが湧いてくる。・・・でも、明日は行かないんだけれどもね。リスアニとか被るし。ここは、他が譲るくらいの配慮が欲しいよなあ。業界も、もっと全体で彼女を活用するくらいに考えても良いのでは、とか思ったり。
ライブとしても実に満足のいくものだった。もう、ここまで来ると凄いとしか言いようがない。
観客は、ライブに何を求めて来ているのか、実に熟知している。結局、観客はただ上手い歌だけでは、飛び切り激しいノリとかだけでは満足しきれない。観客は、その中に「物語」を求めてくる。
もちろん、東京ドームというメモリアルを成し遂げたという事も「物語」になるだろう。けれども、それは観客の心の中で既に納得ずくの事。そこで水樹奈々は、それならばとライブの中に「物語」を持ち込んでくる。
あの「物語」は、多くの観客にとって、おそらく「どうでもよい」ものとして感じるだろう。しかし、その「どうでもよさ」が重要。どうでもよい「重さ」が無意識に心に残る事で、ライブそのものに重みを与え、ライブを食べ応えのあるものにしている。その重さと「東京ドームメモリアル」が融合して、深い満足感を与えるように設計されている。素晴らしいとしか言いようがない。こういうつくりを毎回しているから、水樹奈々はいつまで経っても先に進めるのだろう。
水樹奈々がライブ活動を開始したのは、丁度私が声優イベントを本格的に回り始めた頃と前後するのだけれども、実際に彼女のライブに行けたのは、9年前くらいか。そんなに大きくないハコでも、当日券とかがどうにか手に入るので、超薄い声オタとして顔を出した感じ。
まあ、その衝撃とかはかなりの物だったのだけれども。やはり、そのライブの完成度の高さはハンパ無く凄く、出来る限り彼女のライブは行った方が「得だ」と思わせるものだった。で、結局その後もずっと楽しませてもらっている。
そして、今では東京ドームを満杯に出来るほどになっているのだから、なんだか本当に感慨深い。
彼女には、どこまでも上に向かって突き進んで欲しいと、いつにも増して思う。

THE MUSEUM II(BD付)

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