パパのいうことを聞きなさい!

うわ、厳しい。どうにも「この手の作品はこうじゃないと」という作りで、その狙いのあざとさに背筋が寒くなるほどの息苦しさを感じる。原作も少し読んでみているけど、アニメにすると更にその苦しさが鮮明になって、堪らない。なんだろうなあこの感覚は。確かに主人公にとって、というか主人公に感情移入する読者にとって、理想的な環境が形作られているのだけれども、その作為によって形作られた性格とか運命とかにはめられた登場人物たちが、不憫で仕方ないのかも。一見上手く作られた擬似ハーレム系だけれども、その作為の多さ故、人情系にすればするほど見ていられなくなる。前作アニメ化がスラップスティックになっていたのって、それを回避するアニメ制作側の判断があったのかもと、改めて気付いたり。