トータル・イクリプス

原作は膨大な世界観がある中で、一部を切り取った作品らしい・・・が、まるで「乗れない」。人が沢山死ぬ戦争を描く物語に挑戦するその心意気は買うが、そこにリアリティの綻びがあると、恐ろしいほど不誠実な作品に思えてしまう。ただ不幸を演出したいが為の戦争物語ほど下品な作品は無い。なぜ大量犠牲が出る戦局になったのか、例え面倒でも数万の人を殺す理由は描く義務があるという事だ。長大なアバンを終えてこれから本筋らしいので、もう少しましな展開を期待したい。