Brand-new Style volume two “Crazy Romance!!” Zepp Tokyo

アニメの主題歌として認められるアイドル声優の歌の要件は何か、ということについて、少し真面目に考えてみる。
もちろん「上手い」という事が最大の要件だが、歌の上手さとはつまりは「安定感」という事になるだろう。音程のブレが無い、音域が広い、音色の幅も広く深い。そういった歌を作り出すのに、ユニットというのは実に効果的だ。個々の声優の個性を集めて、幅の広い歌声を作り出すし、アラも出にくい。アラというのは個性でもあるのだけれども、個性は人によって好き嫌いがあるから、それが薄れていた方が、万人ウケすべき主題歌には適している。最近、声優ユニットによる主題歌が多く使われているような気がするが、それは主題歌としての要件を充たす側面が強いからと思われる。更には、その複数の声優達が、それぞれ人気があればどうだろう。相乗効果でさらに人気が出るだろうし、それはCDなどの売り上げにも繋がる。これも一つの「安定感」だ。
・・・何故こんな事を書いているかと言うと、ゆいかおりからStylipSに入った者として、StylipSをどう捉えるか、自分なりに整理したかったから。
いや別に、のっちも前から知っていて好ましく思っているし、まほちにも思うところがあるでも無い。ただ、ゆいかおりの歌声が好きではあるけれども、StylipSになって、より声の幅が広がって、だからこその安定感で主題歌も多く受け持つ事が出来たと思うと、それは良い事だったと改めて認識したかった。
ということで、そのStylipSが、まだ活動開始から半年しかたっていないのにも係わらず、またたった3枚しかシングルを出していないにも係わらず、3つもの印象深いアニメ主題歌を受け持ち、その活動の成果としてファンから強く求められたのが、今回のライブイベントという事になるだろう。
Zepp Tokyoを使った無料招待イベント。まだまだ楽曲が少ないとは言え、今の持ち歌を全曲披露し、衣装も初代と最新の2パターン披露し、充分立派なライブだった。なんともありがたいことだ。彼女達の歌声を充分堪能した。個人的には、初代「STUDY×STUDY」の衣装で踊る姿を見る機会が多分初めてだったので、とてもありがたかった。
楽曲の途中では、個人個人これまでの活動に対する感想を語ったりして、このライブが彼女達StylipSにとっての、一つの区切りとなったのでは無いだろうか。いや、もちろんこれからも活動していって欲しい所なのだけれども。
彼女達の、今後のさらなる活躍に期待したい。

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