TOWER RECORDS presents アニ☆ソン!NO ANIME, NO LIFE. 渋谷O-EAST

かなり忙しい中、平日に結構な犠牲を払って参加。しかし、その甲斐は十分あった。
最近、アイドル声優のデビューが相次いでいるが、その中でも「異色な」性格の持ち主の二人、上坂すみれ三澤紗千香の2人が揃って参加するというので、是が非でも参加したかった。
この二人の性格の「異色さ」は、すみぺはマニア、さちかは闇と、少し方向性が違うが、共にこちらの心に食い込んでくる親近感がある。
すみぺの深いマニア心は、やはり基本的に世間に対して後ろめたさを持っていて、それが少しずつファンに受け入れられていくのを目の当たりにしている様子が、堪らなく良い。
さちかは、心の闇を何故か前面に押し出す強さを持っていて、それが自分だと、実質的にはクリアな精神力で、独自の空間を作り出す。
すみぺは、予め熟れた果実の様。その果汁をどんなに取り出して薄めても、甘く澄んだ果汁のまま。
さちかは、柔軟な真鍮の様。どんなに打たれても叩かれても、いくらでも伸びていくし、輝きが増していく。
2人の心の方向性はまるで正反対の様思えるのに、どちらも愛おしく感じられる。
そして、ふたりとも歌に関しても素晴らしい。
すみぺは没頭型。完成度の高い歌で、ただただ没入的に歌い続ける。へたをすると客を置いていくほどで、没入度の深い歌ほど、その破壊力が増していく。
さちかは、まず天性のこまやかな粒立ちのある声を持っている。それがアーティスティックな技術力と結びついて、かなりの高レベルな歌になっているだろう。
すみぺはマニア受けで密度の高いライブが期待できるし、さちかはより大きなステージが期待できそうだ。
とにかく、二人の実力については、ある程度理解していたつもりだけれども、今回のライブで、その認識をさらに強めることが出来た。すみぺについては、先のライブでかなり認識出来ていたし、この後の展開が発表されているから安心していたけれども、さちかに関しては、ソロ活動が未だ不確かで不満が残る。彼女の声は絶品なのだから、もっと積極的な活躍をさせてあげて欲しいくらいだ。
南里侑香については、tiarawayから知っている者として親近感も強いのだが、いつも思うのだけれども、なぜ今になって積極的な活動をしているのかと小一時間。tiaraway解散後も積極的に応援したいと思っていたのに、二三年あまりこちらに出てきてくれなかったのが残念で仕方が無い。
ALTIMAについては、ある意味、唯一の純粋なアーティストとして、十分客を虜にする。まあ、これも楽しいけれど、やはり私は声優が歌う曲の方が重要度高いなあ。
ということで、若手二人の活躍がとても記憶に残るライブだった。ほんと、この二人にはこれからも積極的な活動を期待したいものだ。

ポラリス (劇場版「とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟 」劇中歌 )

ポラリス (劇場版「とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟 」劇中歌 )