夏だ!まつりだ!!!全員集合└(б∇б)┘ごらく部☆なちゅまつり 中野サンプラザ

昼の部に参加。今まで3回あったゆるゆりの正式ライブと言えば、出来るだけ沢山のキャストが出演する「アニメ作品のライブ」という形式だった。そこにはごらく部以外の人気声優も沢山登場し、実に魅力的なライブとなっていたと思う。
しかし今回はごらく部のライブ。あいなまもみもりんも居ない。ある意味ごらく部4人の真価が試されるライブといえる。そんな思いがあったからか主催者側にも少し「構え」が見え、例えば前回パシフィコで大盛況だったのに、今回はハコを抑えた中野サンプラザの二回まわし。実際に出演した四人も、最初から少し硬く、まるで初めてイベントに挑むかのよう。
・・・しかし、そんな事は関係ない。ごらく部はごらく部。ゆるゆりライブはゆるゆりライブ。一度始まってしまえば、いつもどおり爆発的なエネルギーが会場内に渦を巻く、とても素晴らしいライブだった。
本当に不思議な四人組だ。彼女たちは四人揃ってとても均整がとれている。
生真面目で作品への思い入れが強く、パフォーマンスの完成度を上げてくる三上枝織
おちゃらけていていついかなる時も笑いを取りにくるのに、涙もろい大坪由佳
きりっと男前で歌声も涼しいクールなタイプなのに、実は最も情熱的な津田美波
そんな三人を少し遠目で眺めていて、さりげなく的確な仕切りをする軍師タイプの大久保瑠美
この4人とも、ゆるゆりに関わって以降、関わったからこそこれだけの存在になっていると言えるだろう。つまり、この組み合わせがあったからこそこういった個々の魅力が出てきた。そう思うと、このごらく部四人組の結成の意味はとても大きい。そんな四人組が今このタイミングで純粋なユニットライブを開き、観客を魅了している様子を見ることが出来たのは、とても感慨深い想いだ。
何度も思い返してしまう。彼女たちがごらく部として登場した時、ほぼ初だったであろうポニキャンビルのミニライブで、全く動じずトークで観客を沸かし、その勢いで小さなスペースを壊さんばかりの熱狂的なライブを繰り広げていたことを。
ある意味あの頃と全く変わりがない。ファンを楽しませるというその姿勢に。その純粋な姿勢と今までの経験で培われてきたパフォーマンス力。彼女たちが、彼女達だけで、彼女達四人のライブを開催して成功させているのは、正に必然と言えるのだろう。
アニメイベント、アニメキャラは、作品が続かないとその存在が過去のものになってしまう。そういう宿命もある。しかし、ゆるゆりは未だ進行形のコンテンツと言ってよいだろう。そこに彼女たち四人の活躍の力も加わり、続きは十分期待できる。
その思いをより強く感じさせてくれるライブであり、とても嬉しい体験だった。