あいうら蟹ナイト〜作画を語ろう! 阿佐ヶ谷ロフト

参加してきた。あいうらについて、それも作画について語ると言うことで、主要作画陣を全て揃えてもいるし実に密度の濃い話が聞けそうと思い参加したのだけれども、期待どおりのイベントだった。
内容については、既に書かれているのを読めば十分かな。

  • あいうら蟹ナイト備忘録 - まっつねのアニメとか作画とか

http://d.hatena.ne.jp/mattune/20130904/1378309976
このまっつねさんからの質問から深い話に入っていったところが多々あり、イベントを盛り上げてくれたということでも感謝したいところ。
これは作画についての備忘録的な感じだけれども、監督から演出面とか、声優面とかの話も結構あった。
基本的に自然に感情が入りやすいレイアウトやシーン割にこだわっていたっぽい。放置してあるカメラからの視点を狙っているけど、それを会話している相手との距離まで寄せてみたり、基本的に感情が入りやすい小津安二郎的なローアングルを狙ったり、会話を追わないでオフセリフが多くなったり、とか。ちょっとした動きのあるところでは足先が写るくらい引いて作画を大変にしたり、部屋の狭さを演出するために魚眼を使ったり、異様に凝っているところが多々あるとか。
声優については、主要3人には生っぽい芝居を求めていたので、自然な雰囲気に大満足しているとか、けど、最初のアフレコでは物凄い時間かけたとか、このシリーズ実はアフレコは二回しかやってなくて、2回目以降の回の演技が少し「上手く」なってしまったのが残念なくらいだとか。逆にベテラン陣の演技は作り込まれた演技で全体に幅を持たせることが出来たので、一切ダメ出ししなかったとか。
ちなみに、キャラデザの細居さんは先生のアイドル的な動きの参考にと姫のライブ映像を見て、姫の涙を見たの事だったけれども、姫が大きなステージに立って泣く映像は何だったかな。結構レアだし、相当な枚数見たということだよね。なお、休憩中のBGMもゆかりんだったり。
全話上映の生コメンタリーをメインに、その前後に客からの質問でトークを繰り広げてたのだけれども、客席からの熱量が凄いので、作り手側も本音が出てくる感じだったかもしれない。作っている内に作品にのめり込んでいった現場の様子などが感覚的に伝わってきた。なんだかとても濃密なトークだった。
最後にプレゼントじゃんけん大会もあり、かなり気合の入った色紙とかもあったのだけれども、運の無い私にして珍しく当たってしまった(^^)。これは家宝のひとつだな。
いや、実に良いイベントだったなあ。もし出来るのであれば続編も見てみたいし、こういったイベントも開いて欲しいものだ。