「波打際のむろみさん」Blu-ray全巻購入者対象イベント 日比谷公会堂

アニメイベントでは、ソフト購入による招待とか優先購入とかあるけれども、基本的に賛成の立場。やはり、その作品を応援している者こそがイベントに参加すべきだし、その応援はやはりソフト購入が一番だから。とは言え、ならばイベントは購買力が大きい大きなお友達だけのものなの?と言われると実に難しい問題なのだけれども。
ともあれ、購入者であれば全員を招待するという気概を見せたこのイベント。日比谷公会堂で案外いい具合(8割程度)に入っていたので、企画としては成功だっただろう。これ以上の申し込みがあったら、別の場所とか押さえていたのか気になるところだが。
出演者は、田村ゆかり水島大宙野中藍上坂すみれ原田ひとみ中原麻衣とイベントで人気の常連ばかりで、実に華やかかつ面白そうなメンツ。実際にとても面白いイベントだった。特に大宙が、もうベテランの域のトークを繰り広げていたのが印象深い。
イベント構成も練り込まれたもの。アニメ、音楽、ラジオ、マンガ、ライブの5コーナーに分け、基本的に全て作品を紹介するものでありながら、ファンが楽しめる内容になっていた。
アニメはお気に入りシーン紹介。ここから、このアニメがギャグであることが機能しイベントがどんどん楽しくなっていく。監督が選んだエグイギャグしーんとか。
音楽だけは少し残念なコーナー。CDでキャラソンを紹介するというもの。いや、キャラソンの存在を大切にして紹介してくれるのは嬉しいのだけれども、やはりこれは歌詞をガン見でもいいから生歌じゃないと。蛇の生殺しだ。CD音源と生歌の違いを改めて認識する。とは言え、キャストがキャラソンにどのような思いで臨んでいたのかが少し垣間見えて、それでも嬉しいコーナーだった。
ラジオはお便り紹介とか福岡物産紹介とか。普通に楽しい。
そしてマンガなのだけれども、これはまだアニメ化されて無いマンガにセリフ生アテするもの。これが各キャラフューチャーするものだから、実に聞きごたえがあった。特にその場にいた原作者からのリクエストが実にエグイもので、とても素晴らしかったなあw。
最後にすみぺの歌で〆。ただ、一曲だけだと、この手のトークイベントでは少し厳しい。あれほど盛り上がる曲なのに、立って応援にまで至らない。ここは、客席に声掛けして自然に起立を促す技とかをすみぺには掴んで欲しいものだ。
で、それだけでは終わらなくて、ひとみんの姫へのカミングアウトと、それを姫が度量で受け止めるというくだりがあって、大いに盛り上がったままイベントは終了。
いやほんと、声優さんの、イベントに来て「楽しい」「来てよかった」と思わせる実力を持つタレント性には、頭が下がる思いだ。