鈴木このみ17歳 BIRTHDAY前夜祭 〜みんなで一緒にアニソンうたいまっしょい!!〜 J-SQUARE

鈴木このみを最初に見たのはANIMAX MUSIX 2011だったかな。アニソングランプリ優勝者が出てくる事は通例となっているから、今年も決まったんだと、特に感慨も無く眺めていたものだ。毎年排出してしまって過剰供給にならないかなとか、少し食傷気味の感覚すらあった。アムネジアの時も、まあ予定通りのタイアップだよねと特に注目することも無く。
それが強く注目するようになったのが、約一年後の電撃祭。さくら荘ステージで「DAYS of DASH」を歌ってくれた。この印象がとにかく強かった。
歌はべらぼうに上手い。どこまで出るのかと思うほど声が伸びまくるし、キレが良くてノリも良い。けれども、なにより一番気に入ったのがその表情。とことん笑顔で、トークも朗らか。舞台上に居るだけでそこを明るくさせるオーラがある。「DAYS of DASH」の歌の雰囲気どおりの明るさを感じさせ、一個の存在として好ましい印象を持った。
その後は、出来るだけ意識するようにしていた。ある意味、アニソンアーティスト系としては、今最も気にかかっている人と言って良いだろう。
そして、今回改めてその歌を聞かせてもらったのだけれども、あまりの上手さに絶句。ここまで上手かったんだと舌を巻く思いだった。
カバーで五曲。厳選したという選曲は単純に人気順という訳では無く、それぞれ違う特徴を持っている曲だった。それを基歌の魅力を活かしながら、基歌を超えるかと思うほどのパワーとテクニックと魅力で歌いまくる。
名曲「DAYS of DASH」と振り切った感じの「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」。そのどちらをも歌いこなしていたのは伊達じゃない。その表現力の広さに驚かざるをうない。特に、歌いこんでいたというバラードが素晴らしかった。プロフィールに幼少時ミュージカルをやっていたと書かれていたと思うが、その経験によるものなのだろう。その歌の幅の広さに驚かされた。
その後は、もちろん自身の曲として「わたモテ」でも大いに盛り上がる。「フリージング」のopedも。このイベント、ニコ生でも配信されていたのだけれども、配信はここまでだった。
その後は「Chant-LA」なる楽曲を歌ったのだけれども、これがまたミュージカル的なもので、相当なパワーのある歌だった。最後はアコースティックによる「DAYS of DASH」「夢の続き」で〆。
気にしていてた存在をより知る機会を与えてもらい、より大きな力がある事を確認出来て、とても嬉しい。そんなイベントだった。鈴木このみの今後が大いに楽しみだ。