魔女っこ姉妹のヨヨとネネ

舞台挨拶で話を聞いていたので、作品的には、作り手の狙ったとおりなのが良く判る。とても力の入った良作と言えるだろう。
お話は、元気な魔女っ娘ヨヨさんの活躍がありながらも、魔法よりも命の大切さについて語っている。そのあたりがなんとも温かい気持ちにさせてくれて、それだけでもこの物語を見てよかったと思わせる。
そしてスペクタクルもふんだん。後半になるほど事態が深刻化していき、絵的にも見どころが沢山あった。
ただ、アニメにまず構成の確かさを求める癖のある私としては、物足りなさが残る。話の骨格はしっかり入っている。見どころの旨味もふんだんにある。ただ、シナリオ細部の説明とか、ほんの少しの間とかがどうしても足りないので、全体の輪郭がぼんやりしている。ニコ生で300カット切ったという話があったが、正にその部分に必要なところがあったのではないかと思う。やはり、映画は時間との戦いで、短くすれば沢山上映できるし、小さいお子様にも飽きられないしで、短縮命なのだろうけれども、この内容からすると、やはり足りない。切ったカットを復活させて、少しだけ構成を組みかえれば、さらに良い作品になるような気がする。
とは言え、ある意味ジェットコースター的に見ても楽しいので、見る価値のある作品と言えるだろう。

ヨヨとネネとかいじゅうのタネ

ヨヨとネネとかいじゅうのタネ