アニメロミックス presents 田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2014 Spring*Fruits Fruits ♡ Cherry* supported by JOYSOUND 日本武道館

ツアーに参加出来てなかったのだけれども、この追加公演の二日目になんとか滑り込みで参加。
「あの事件」については殊更語るべきではないと思うのだけれども、やはり気にしてしまう。こういう事は今後の活動に影響があるのではないかと思わずにはいられない。ある意味、危機的な意識もあって無理やり参加した。本人は至って平静だったので、それだけは安心出来たのが救い。
年齢の告白(w)について「今更何を騒いでいるの」というのが世間的な流れのようだけれども、ツアー最後に参加してしばらくぶりに姫のライブを体感した者としては、やはりそれはとても大きな事のようには感じた。
姫が「無理せずに」ステージに立っている。それは素晴らしい事なのだけれども、それだけでステージの空気感はかなり違う。ライブはいつも以上に物語仕立てで、ところどころ流されるムービーの中の姫のキャラクターはあくまで「少女」なのだけれども、ステージに立っている姫は「少女」であろうとしていないことがベースとなっている。ムービーの少女とステージの姫は、同一人物であるべき設定なのに、そうはなっていない。ファンとしては、この姫の変化は幅の広がりとして歓迎すべきと思う反面、やはり少しさみしい。
姫のアーティストとしての芸風は、昔から基本的には大人の女性のものだ。だから、年相応にそれを深化させていっても全然良いし、その方がより魅力は増すはず。しかし、アニメ声優、アイドル声優として「永遠の少女」という枷をはめ続けていたところに、姫独自の凄みが生まれていたのも事実。それを楽曲の中だけでなく、ライブステージ上でも体現してくれることにより、田村ゆかりのライブは完全な異空間になっていた。それは、姫の無理によって成り立っていた最高に楽しい空間だった。
その異空間のどこかが解れた印象をどうしても感じてしまう。
とはいえ、きっと姫には姫なりの王国運営の方針が定まってはいるのだろう。国民としてはそれに付き従うつもりではある。
ある意味田村ゆかりの今後について、とても興味深く注目している。