「ご注文はうさぎですか?」最終第12羽最速上映イベント「ご注文は最速上映ですか?」 シネマート新宿

今期、最も心を奪われているごちうさのイベント。なんとかチケット取れて参加出来る事に。他は無理だった。
それにしても、参加出来たことが本当に嬉しくなるイベントだった。
まずサプライズとして登場したのが速水奨。彼がMCを務めるという。やはり、サプライズが仕掛けられるのは作品の展開が上手くいっているという証。もうこの時点で、どんだけ作品が上手くいっているかが良く判るというものだろう。その一点だけで、この作品を好きでいることが嬉しくなってくる。
そして、その父と娘たちの駆け引きも凄かった。奨さんはMCは初めてとの事で、手馴れていないことをアピールするのだけれども、実際には各キャストの能力を見極めてトークを振り、無茶振りとか突っ込みが上手く嵌っていく。そのシビアさが凄く楽しい。
最後の挨拶。まず最初のまれいちゃんは、結構トークは苦手だと思うのだけれどもなんとか無難にこなす。
次のしゅが。これが作品への想い、観客へのお礼、キャラ台詞サプライズなど全てが揃っていて挨拶として完璧だった。流石と言える。
だが、これが途中で来るのは不味い。次は真面目一辺倒の種ちゃん。場を白けさせる流れだ。やばいなあと思っていのだけれども、そこで奨さんの突込みが入る。作品の制作費の話とか暴露して、出来上がっている会場の空気を壊してしまう。その判断が凄い。種ちゃんも実際にはしっかり者なので、トークは無難にこなす。
そこでまた奨さんの突込み。自分で壊した会場の空気をまた戻すべく、より素晴らしいトークをキャストに求め始める。次のいのりんは少しプレッシャーに感じたはずだが、流石彼女、修羅場を潜ってきている。実に可愛らしく挨拶をする。
そして最後のあやねる。彼女に対してよりハードルを上げまくる速水奨w。これが凄い。観客まで緊張感に包まれ、あやねるの声が少し震えているだけで緊張に耐えかねてくすくす笑いが漏れると言う最悪の状況。
しかし、あやねるは実は他のキャストがあまりしない挨拶をする。敢えて挨拶の定型を崩して作品に対する想いを表現するような熱いトークを今までに何度もしてきている。
敢えて少し素っ頓狂な事を言い、自分の感じた感動を涙に変え、間を取る。そして同じことを言う。観客からの掛け声が上手く嵌ったのもよかった。同じ言葉なのに、その言葉を受け取る観客の空気が、緊張から感動の空気に変わっている・・・。そのこと自体が感動的だった。
これをやらせる速水奨も凄い。あやねるの資質を見ているからこそできることだろう。
これは最後のあやねるの見せ場だったが、他にも、泣いているあやねるをまるでお姉ちゃんのように慰めるいのりんとかの萌えシーンもあったりして、いのりんの存在感もかなり感じた。
作品を堪能し、キャストの超絶能力も見れて実に有意義なイベントだった。