秋葉原石丸SOS団騒動

多分、オタク的にはこの夏一番の特異点となるであろうイベントなので、野次馬的に様子を見に行こうと思っていたのだが、結局寝過ごす。けれども、一連の流れが面白すぎて、2chなどで状況の推移を見守ってしまう。
当然のごとく徹夜組が発生し、予想を越える人数が集まり、急遽抽選になり、始発で来たりした者の顰蹙を買い、予定していたフリースペースもクローズ、という混乱があったようだ。
まあ、イベントの最初の設定方法から混乱は必至だったから、この程度で押さえられたのは僥倖と言うべきだろう。最初から「DVD購入者先着2000人対象にスタジオコーストで」とかにしておけば、参加者、企業共に幸福だったのに。
この「涼宮ハルヒ」の常軌を逸した熱気も、今でこそ凄いが、アニメの続編発表が遅くなればすぐに醒めてしまうだろう。それに、京アニは次の作品(Kanon)に入っていてすぐには動けないはず。ある意味、今この時がイベントなどで盛り上げる絶好の機会と言える。
原作者をシナリオに招いたオリジナルミニドラマCDの発売とかで延命策をとって、キャラの持ち歌を増やして、適度にCD発売イベントなども行って、冬にはライブをやるなどの展開をしてくれないかな・・・。

EVIHABARA-1丁目 LIVE GATE TOKYO@EBISU

そんな、SOS団員の一人、後藤邑子が出演するイベントに惹かれて参加。2chを見ていて遅刻しそうになってしまた。
後藤邑子がSOS団の中で一番のお気に入りであるのは言うまでも無いが、ハルヒ以前であればこのイベントには参加しなかったであろう。今注目の人になった後藤邑子の言動が見たいが為に参加した。
結論から言うと、後藤邑子は客寄せパンダ的存在に。最初のトークコーナーに出てきて、一人だけ歌も歌わず、次のイベントの為に消えてしまった。トークでは、世間の騒動を尻目に本人はほとんど動じていないのはさすが。いつもどおりのゴトゥーザ様だった。
イベントとして興味深かったのは、次の出演者に移った時。
客のほとんどがきこうでんみさのキャラについて行けない。客がSOS団のみを期待していたという事もあるかもしれないが、その客層が、「メイドカフェ」「萌え」とかの話題についていこうとしないのは、一寸した驚きだった。メイドカフェの話題を振られた時の客の引き方は、まるでメイドカフェの存在自体を憎んでいるかのよう。ハルヒなど、最新の流行に遊ぶ若いオタクは、アキバ系、キモオタなど、世間におけるオタクの負のイメージに対する嘲笑に、自分自身が晒され、受けるのを望まないのだろう。以前のオタクは、恥ずかしい事をしてこそオタクの中のオタクとして、きこうでんみさの痛いキャラも受け入れ、喜んでいたものだが。
ハルヒのような大きなヒット作品は、大きな若い客層も連れて来る。このイベントで過去のオタクと現代のオタクの分かれ道を見たように思う。
その後の出演者BooNoは、歌もトークの得意な良いコンビなのだが、かなりやりづらそうだったw。

IDOLM@STER 1st ANIVERSARY LIVE STUDIO COAST

前のイベントを終わって悠長に昼飯を取っていたら、結構間隔が無くて慌ててしまった。なんとか間に合う。
他のイベントに割かれて少しは客が減るかとも思ったが、そんな事は無く、多分満員。客の熱気もかなりのもの。やはりこれも現在勢いのある作品だ。ラノベ系のハルヒに対して、ゲーム系のアイマス。今後より広く成長していく事を願いたい。
イベント内容は、単にライブだけではなく、途中、ミニドラマを曲紹介に繋げるコーナーや、アイマスラジオの公開録音コーナーもいれ、持ち歌不足は感じさせない構成。歌は持ち歌全曲を、主にユニットで、ソロでは一曲(当然千早の「蒼い鳥」)、最初と最後の「THE IDOLM@STER」は全員で歌っていた。そういえば、やはり家庭用ゲーム機版の紹介もあり、新曲「GO MY WAY!!」も歌われた。
何はともあれこの作品、声優のキャラへのはまり具合が素晴らしい。
中村繪里子天海春香以上に無個性だし(失礼)、今井麻美如月千早以上に情熱的、落合祐里香萩原雪歩以上に不幸だし、 仁後真耶子高槻やよい以上に能天気、 若林直美秋月律子以上にメガネッ子だし、下田麻美 は双海姉妹以上にブリブリ、たかはし智秋三浦あずさ以上にジューシー(w)で、釘宮理恵水瀬伊織以上にデレツン、そして平田宏美菊地真以上に迫力があった。前回のイベントでもドラマパートがあったが、声優が役を演じているのを見て、これほどまでに違和感が無く、嬉しい作品はなかなか無いだろう。実に素晴らしいキャスティングだ。
そしてライブ。カラフルな照明効果はゲーム上のステージを髣髴させ、さらに、後ろのスクリーンには実際に歌っているユニットに併せたゲームリプレイ映像が流れ、ゲームプレイ時を思い起こさせる。元々のアイドル育成という設定を、最大限活用した、実に上手い演出だ。これこそコンテンツ融合型ライブのお手本といってもいいだろう。
各声優的には、今回の最大のお目当ては、何と言っても釘宮理恵。最近はまりまくっているからなあ。彼女が生で歌うのを見るのは久し振りのような気がする。記憶を遡ると、TCS2002のリゼルマインステージ、甘ロリ服を着て「ダンナさまへ」を歌う釘宮理恵は悶絶モノで、強烈な印象がある。しかしその後、アイドル的な展開を嫌ったのかあまりイベントでは見かける事が無かった。そんな彼女がこのツンデレ全盛のご時世になった時、「ツンデレの女王」の名を欲しいままにするとは判らないものだ。また、そんな彼女自身は、ツンデレどころか「デレツン」なのも今となっては好ましい。今後もツンデレ道を極めてもらいたいものだw。
それから、ゆりし〜。いろいろ大変そうだけれども、身体に気をつけて頑張れ。(どんなに運動しても汗かかないとか、なんか心配だ。橋本病とかじゃないだろな・・・)