超に関する推理 その壱 「何者か」

まず、超自身は自分の事を「火星からきた火星人」「ネギと血がつながっている」と言っている。(10巻82時間目)これは単なる冗談のようにも取れるが、この台詞を言ったシチュエーションは、圧倒的な優位に立っている者としての発言であり、あまり無意味な嘘を言う必要性を感じさせない。つまりかなりの確率で本当の事を言っているのではないかと推測される。
次に、客観的な事実として、彼女はタイムマシンを所有していた。本人の弁ではこのタイムマシンは2年半前に一度使われたきりだという。これは魔法使い達の調べによる「2年前学園に入学した。それ以前は不明。」という時期とほぼ一致する。(93時間目)つまり、彼女はタイムマシンを使って現代に現れた、別時代の人間である可能性がかなり高い。
次に、別時代の人間だとして、過去と未来どちらか、ということが問題になる。まず、「この時代に強い魔法使いが残っていた」という超の発言(9巻80時間目)から、過去人では?という案がある。しかし、この時点で超は魔法使い社会の事を詳しく知っているのを隠しているはずなので、この案は信憑性が無い。単に魔法使い実在を知っている人間に対する虚偽情報を信じていると思わせる為の発言だと思われる。対して、彼女の持つ現代のそれを大きく越えた技術力、それに対する茶々丸の「何世代も先のプログラム」という発言(13巻112時間目)からも、未来人である方が自然であるといえる。また、「ネギの血縁」というのも、一代の英雄であるナギの息子であるネギに対してならば、子孫である方がしっくりくるであろう。(母方が有名血族だったとかの設定がないかぎり)さらに、カシオペアは今までの所、過去に戻る機能しか使われていない。その機能しかない可能性もある。(このことについては後に補足する)これらから、まず「未来人」としても良いであろう。
そうなると一つ気にかかるのは「火星人」という発言であるが、これは「人類が火星にも住んでいるほど技術の進んだ未来から来た」とすれば簡単に説明がつく。また、タイムマシン「カシオペア」の動力が魔力である事も考えると、その未来世界は、魔法技術も進歩した世界であると推測される。
これらを総合すると、超は、科学技術、魔法技術共に進歩し、人類が外惑星に移住する事も可能にした、それなりに遠い未来から来たネギの子孫である未来人、ということになる。