超に関する推理 その参 「カシオペアの謎」

超の所有していたタイムマシン、カシオペアについて色々考えてみる。
今までに「使用者と それに密着した同行者を時間跳躍させる」「駆動エネルギーは使用者の魔力」(10巻83時間目)、「魔法使い一人の魔力で最大24時間の時間跳躍」(86時間目)等の解説がなされている。それ以外には、「多くの人の魔力ならばもっと長く跳べる?」等の発言もある。また、その他の事実として、この機械は今の所過去に戻る事にしか使用されていない。
なお、超自身が現在所有している機械(13巻119時間目)も謎である。これはカシオペアに似ているが、少しばかり違う部品が付いている。ネギが過去に戻って超にカシオペアを渡し、付属部品を付けたという事も考えられるが、あまりに無意味な展開である。基本的には似て非なる物と考えて良いだろう。また、超は魔法が使えないはずなのにどうやらこの機械を動かす事ができたようだ。この機械によって姿を消したので多分時間跳躍したのではないかと考えられるが、どの時間に飛んだのかは不明。超の捨て台詞からすると未来に飛んだとも考えられる。
実はひとつ大きな謎がある。超がカシオペアを使用して未来からやってきたとして、そんな大事な機械をネギの遊び道具として渡すものだろうか。もし何かの弾みで失ってしまえば超は未来に帰ることが出来なくなってしまう。もしかすると、カシオペアをネギに渡したのには、なにか超にとって益になることがあるのではないだろうか。また、未来に帰る手段は別に有るのではないだろうか。
これらの事を勘案して、一つの仮説を思いついた。
カシオペアは過去へ遡る機械。そして、超の持つ機械は(仮に「アンドロメダ」とでもしておこう)未来に跳ぶ機械。この二つの機械は時間跳躍エネルギーが連動しており、カシオペアが遡った分だけアンドロメダが未来へ飛べる。カシオペア可動には魔力が必要だがアンドロメダには不要。また時間跳躍エネルギーは小分けにする事が出来ない。なので、大跳躍で現在に来た超は、そのエネルギーをアンドロメダで使用すれば未来に帰ってしまう。とはいえ、アンドロメダさえ持っていればいつでも未来に帰還する事ができるという事でもある。ネギに使わせたのはもっと小さな時間跳躍エネルギーを手に入れるため。それによって魔法先生の包囲を逃れた。以前魔法先生、生徒達に追われた時に使用しなかった(9巻79時間目)のは、この時点で小さな時間跳躍エネルギーが無かったせい。「かなり使える」という発言(80時間目)はそういった意味も含んでいたのかもしれない。