魔法先生ネギま! 125.5時間目「語られなかったエピソード」三幕

千雨を抱いて走るネギ。千雨は不本意そう。
世界樹下まほロック会場近辺に到着する。
千雨「どうやって聞き出すんですか?」
ネギ「時間も無い事ですし、とにかく直接会って聞いてみます。」
千雨を下ろしながら答える。
千雨「・・・(不安だな)」
「ナギさん」
突然背後から声をかけられるネギ。
振り向くとそこにはまき絵達3人がいる。
裕奈「亜子には会えました?」
ネギ「え?えーと、会えましたよ。先ほどはありがとうございます。」
裕奈の後ろではがまき絵が小声で「きゃーっ!会いに行ったんだ」とはしゃぐ。
裕奈「よければ一緒に見ませんか」
ネギ「あ、ありがとうございます。エートその前にちょっと教えて欲しい事があるのですが」
3人「へ?」
ネギ「亜子さんって、リハーサルの前皆さんとご一緒だったんですよね。何処で何をしていたか教えてくれませんか?」
あまりにストレートな質問に千雨は帽子で頭を抱える。
ネギ「いや、亜子さんから落し物を探して欲しいと頼まれまして」
突飛な質問に少し呆ける3人。
裕奈「亜子と別れたのは世界樹広場のテラスですけど・・・」
まき絵「亜子ったらそこで居眠りしてたんだよねー」
千雨と目を合わせるネギ。
ネギ「それって、何時頃ですか?」
勢い込んで訊く。
アキラ「あの、亜子の落し物ならば私達も探します」
ネギの勢いに押されて3人も乗り気になる。
裕奈「そうだよね。亜子、何を落としたんですか」
まき絵「うんうん」
ネギを後ろから小突く千雨。
ネギ「い、いや、大丈夫です。頼まれたのは私ですし。もうすぐ開演ですから、皆さんは先に行っていてください。では。」
あくまで紳士的に、ただし大慌てで、千雨を小脇に抱えて凄い勢いで去っていくネギ。
唖然と見守る3人。

走りながら二人。
千雨「亜子を連れていく場所は決まりましたね。」
ネギ「時間が確定できませんでした。」
千雨「それは推測できるでしょう。本人どおし出くわさないように少し早めに設定した方がいいかもしれませんね。」
ネギ「ハイ」
千雨「後は・・・」
ネギ「そうですね、なにより亜子さんを見つけ出さないと。二人と合流しましょう。」