魔法先生ネギま! 129時間目

まずカモ同士のタッチがどのようなものなのかを考えてみる。
ネギ
2日目
 1回目    〜19:30  武道大会・野点・亜子探索
 2回目 13:00〜20:00? 亜子デート・まほロック
 3回目 14:00〜18:00? 図書館島探検大会
 4回目 13:30〜     明日菜デート前
カモ
2日目
 1回目    〜18:00? 武道大会・地下探索・自力で移動・図書館島探検大会
 2回目 13:30〜     明日菜デート前
そうか、ここでタッチして姿を消したカモが図書館島探検の時にいきなり表れたのか。だからカモは明日菜が大変な事になっていることをある程度知っていたわけだ。しかし、段々と時間移動が複雑になってきているし、描かれていないシーンも多くなってきている。図書館島に現れたカモが実はもっと多くの時間移動をしていても不思議ではない。もちろんその時には、ネギもこの先この時間の中で同じ回数の時間移動をしているという事になるのだが。
さて、今回の目玉は、何と言っても魔法使い及び魔法界の概要が語られた事だろう。
ほとんどの魔法使いが魔法界に住んでいて、人間界に来ている者は本国と呼んでいる。そして、魔法使いは力有る者として力の無い一般人の為に力を尽くす事を使命としている。つまり彼らは、一般人が住む世界における単なる異端者ではない、という事になる。学園の学長や宗教団体の長らしき者が魔法使いである事からある程度臭わされていたが、彼らは支配階級にもある程度食い込んでいる。魔法使いは異界に有って上の立場から一般人を見る、一種神の如き存在であるらしい。多分高音の思考は、魔法使いにおける理想的な思想なのだろう。
そうなると、彼らのこの世界に対する支配力・影響力が一体どの程度なのかが気にかかる。実はこの世界は、魔法使いによって完全に管理された世界である、ということすらも考えられる。魔法使いの中にはフェイトのような存在もいる。今後の展開によっては魔法使い対一般人という対立も生まれるかもしれない。その時の対立の構造がどのような物になるかは、この支配力の度合いによって決まってくるだろう。
その他の気なった点。
美空の見た巨大メカ。石像かも知れないと言う事だが、これはやはり「巨大ロボット」の登場を期待したい。最終決戦の時、未来の科学による巨大ロボットと魔法使いによる巨大ゴーレムの取っ組み合い、なんて熱いシーンがあると嬉しい。
デートが決まった時の女の子達の会話。普通の少年漫画では珍しいシーンだろう。ある程度女の子の読者を意識して描いている様にも思える。また、明日菜とナゾのシスター(w)との気の置けない会話も良い。このシーンでやっと以前のボーリング場での美空とナゾのシスターのイメージがつながってきた。二人はクラスの中で似たようなポジションにいるので気心が知れている。だから頼りない面を見せる事もあれば、突き放すような態度に出ることもある、という事なのだろう。しかし美空はなかなか美味しいキャラだ。作者の発言から今後の活躍が危ぶまれているが、案外使いでは有るのではないだろうか。
あと、気になったのが、明日菜が高畑の事を語る時のネギの表情。ずーと黒目である。これはギャグ顔ではあるが、同時に表情の読めない顔でもある。ネギは明日菜にほんの少しだが惚れている。そんな憧れの対象による他の男へののろけ話を聞かされて、どのような顔をしてよいのか判らず困っている、寂しさを隠す表情とも取れる。思うに、ネギと明日菜のラブストーリーは、全体を通じて常に進行していると思う。ただ、それを表面化すると他のキャラとの絡みに面白みが無くなってしまうので、常に意図的に隠されているようだ。今後の明日菜のデート時のネギの表情に注目したい。
それから、ネギプリ5、ついに明日菜が1位になった。ここの所登場がなかったので意外ではあるが、よく考えてみれば結構納得できる。一番のポイントは武道大会だろうが、その大会において女の子で一番活躍したのは誰かと言えば、それは明日菜その人だろう。エヴァにしろ刹那にしろ楓にしろ、既に強い事が判っているキャラであり、彼女達が戦っても勝っても強い印象は与えない。一般人と思えた明日菜が強豪の中にあって強くなっていくからこそ、その活躍が引き立つのだ。明日菜は主人公ネギのパートナーとして、同等の存在になりつつあるのかもしれない。