魔法先生ネギま! (9巻〜)
- 作者: 赤松健
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/08
- メディア: コミック
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いつまでたっても学園祭が終わらない。1冊使った膨大な伏線を消費する為に取り入れたのは「タイムマシン」。1日だけ過去に遡れるという機械の登場により、忙しい1日が何回も繰り返される。
それも、デジャヴや悪夢の様に無意味で空虚なものではない。学園祭の様々な出し物を巡り、女の子とデートし、武道会に参加し、家族との束の間の再会を果たす。先生として生徒に接し、男として成長し、戦士として鍛えられ、人間として大きくなる。ここにはとても濃い時間が流れている。「学園祭=楽園」としての描写は、正にこのようにあるべき、ともいえる展開だ。
現在、第15巻分をもって一時学園祭が終わった事になっているが、実はまだ終わりではない。学園祭3日目、最終日を巡って、時空を超えた展開に入っている。
一時は、学園祭編は長すぎるのではないか、という声も囁かれていたが、私にとっては無限に続いて欲しいエピソードである。3日目の未消化エピソードについてもきっちり描いてくれる事を期待したい。