夕映、大魔法使いへの道

魔術というものは、精神に関わる点からも知識と密接な関係にあるはずだ。ネギまの世界では、たとえ魔法の呪文を知っていてもその習得までに時間がかかる事(灯の魔法とか)から、知識=魔力ではないのは事実だが、より深い知識が精神に影響し、魔法習得の力になる事もあるに違いない。ましてや夕映は元々哲学者である。哲学とは、より深い思考技術を習得する学問。そんな彼女が魔法習得に強い意欲を持ち、得るべき魔法情報がほぼ無限という立場に立った時、その魔法技術の向上スピードはかなりのものになると推測される。
今回もその知識だけで新たな魔法を発動した。
一つは多分、感卦法を破る技で、もう一つは幻覚を破る魔法。どちらも世界図絵を調べただけで一回で発動させた。多分これらはレベル低い魔法なのだろう。ただし、その触媒として明日菜の魔法無効化というレアな能力が必要というだけ。
幅広い魔法体系の中から的確な選択をして行使する事は、単により強い魔法を習得するよりも効果的という事もあるかもしれない。そういう意味では、魔法=知識という事も言えるだろう。ある意味無限の知識を持っている夕映は、この時点で既に大魔法使いと言ってもいいかもしれない。
ちなみにこの件についても、カモがミスリード的な解説をしている。一見「即戦力的ではない」が、一寸した活用法で充分即戦力として利用できる力である事は間違い無いだろう。魔力を保管する魔法、高レベルの魔法を分割する魔法、呪文を高速で唱えられる魔法、同時に唱えられる魔法、魔法を強化する魔法、などを駆使して、大攻撃魔法を一人で実現する夕映の姿が目に浮かぶ…。でっかいトカゲへのリベンジも目前かも知れない。