Junko Iwao Live 2006 〜 もっと近くに 〜 自由学園明日館講堂 夜の部

この時期の日の落ち方は早く、夜の部では外からの光も無くなり、一転、ステージに光が集中する演出になっていた。
岩男潤子は、昼の部の成功がよほど嬉しかったのか、はたまた知人が来てくれたことが嬉しかったのか、とにかく早い段階から「入って」いた。二曲目にして感極まって涙ぐみ歌詞を間違える。その後もトップスピードに入りっぱなしで感情が先立つような歌い方ばかり。最後の方でも涙してボロボロになり歌えなくなるシーンがあった。
これは本当の意味でのシークレットライブと言うべきものではないだろうか。身内を呼び、身内の為だけにやるべきライブを公開してしまったかのよう。昼の部がライブを完成させる為の仲間として「近くに」きたとすれば、夜の部は身内の一員として「もっ近くに」、そんな印象だ。
アンコール終了後、熱い拍手が鳴り止まず、予定に無かったであろうダブルアンコールに。ギター片手に「小さな窓」を歌った。歌い終わった後の岩男潤子は、本当に幸せそうだった。こんな表情を見せてくれるのならば次回も参加したい、そう思わせる笑顔だった。