涼宮ハルヒの激奏は成功だったのか?

とまあ、イベントの内容自体は大成功だったと思うのだが、実際には、総合的に成功といえるイベントだったのかと、少し不安に思う所がある。というのが、売れ残っていたグッズの量がかなりあったように思うから。
どこかで「ライブの利益のほとんどがグッズの販売」とか聞いたことがある。(これ程大きなイベントだと違うのかもしれないが)このライブ、内容的にはゲストも多いし、歌った曲数も多い。生バンドやダンサーなどもついていて、かなりお金をかけていたはずだ。それでいてチケット代はお手ごろ価格。それを思うと、イベント単体としては、やはりライブグッズで赤が出るとかなり苦しいのでは無いだろうか。
CDとかが売れまくったのだからその還元イベントだ、などと言っても、企業としては利益の上がる事で無ければやるわけには行かないだろう。それを思うと、次のイベントをやってくれるか不安になってしまう。このあたりは、このイベントのDVDが売れまくってくれる事に期待する必要があるのかもしれない。
それにしても、どうしてイベントグッズは売れなかったのだろう。確かにぼったくり商品ぽい物もあるにはあったが、例えばTシャツなど、この勢いならば売れてよさそうな物もかなり売れ残っていた。それだけ消費者が賢くなっていると言う事なのだろうか。
しかし、これだけ熱いイベントを提供してもらっているのに、それを楽しむ段になって自分に制約をかけるのは、逆に勿体無い。もっともっと気が狂うほどに作品を好きな人間が沢山参加して、グッズも買ってくれれば、次回への道も安泰なのに。
もしくはあまりにもお手ごろ価格なイベントだった為、賢くも作品自体にはクールな客も多く呼び寄せてしまったのだろうか。かなり話題になった作品のイベントである為、その可能性も充分ある。
やはりこのイベント、そんな話題性に引かれて来る大勢のライトな客も受け入れられる為に、もっと大きな会場でやる必要があったのだろう。もしくは、少なくともこの程度の広さの会場でやるには、例えば、アニメDVDに先行販売の抽選枠を大量に用意するなどのカラクリをするべきだったのかも。そんな事で、本来グッズを買いたい客が来る事自体が出来なかったのかもと思うと残念でならない。(グッズそのものはフリーで買えたが、自分が参加しないイベントのグッズを買いに来るほど虚しい事も無いだろう。)
なにはともあれ、このイベントが単純に失敗と思われ、次回が無くなってしまうのが一番怖い。このコンテンツのポテンシャルは絶対これだけでは無いはずだ。そんなボタンの掛け違いの様な事が無ければ、次回はもっと成功するはず。
ほんと、これ1回だけで終わってしまう事だけは、無い様にしてもらいたいものだ。