魔法少女リリカルなのはStrikerS 5話

ふう、やっと話が動き出した。
お約束の変身シーンなんかも出てきたわけだが、なんというか、快楽享受回路が無条件に反応してしまい、これはこれで良い物だ、と全て許してしまいそうな自分が怖いw。
とは言え、ここに至るまでに不満点が多々あった事も事実。それらをまず整理しておかないと、どうにも気分が悪い。
まず、話が動き出すこの回まで5話を使った意味があったのか、はなはだ疑問。それくらい今までの展開は遅い。
実は、展開が遅い事自体、それほど嫌なわけではない。むしろ、なのは達の日常を描くならばどんなに展開が遅くても良いくらいだ。しかし、ここで描かれたのは、あくまで物語の舞台となる「機動六課」設立の「段取り」であり、設定説明にしか感じなかった。
そして、そんな空疎な描写が続いたおかげで生まれた別の問題も。今回、キャロの心情が描かれていたが、それはあまりにも唐突に映った。これまでの4話で仲間達が心を通わせ合う描写を怠ったために、このような無理な展開になってしまった、と思われる。
新たな物語世界を作るため、新たな設定を大量に投入しているのは分かる。その新設定が魅力を発揮しそうな予感もある。しかし、実際にはその設定だけが先行し、構成が丸で熟成出来ていない感じ。やはり、新しく物語を作るというのは難しい。万人を納得させる物語を作るには、それなりに長く熟成時間を取る必要があるのだろう。今後、26話をフルに使って方向修正していく事に期待したい。
あ、あと重要な苦言がもう一つあった。…エリオの変身シーン短すぎ。(w)
物語の内容について。(ネタバレ)
やはり、エリオについてはかなり重い設定があるようだ。(だからこそ今回、比較的軽い設定のキャロの物語をサクッと終らせた様にも感じる)
それも、彼の設定は何故かフェイトと繋がりがあるようだ。それは、単純にフェイトがエリオを助けた、というだけでは無いっぽい。「プロジェクトF」とは「プロジェクト・フェイト」だろう。つまり、魔道の天才プレシア・テスタロッサが手掛けた生命蘇生プロジェクト。(追記:実際には人造生命研究プロジェクトが正しい。ただ、プレシアはそれを生命蘇生研究に繋げるよう動いていた。)エリオがそれに関わっているということは、そのプロジェクトが動いていた、という事になる。そしてそれに興味を持つ、レリック事件の黒幕らしき人物。テスタロッサの影が一体どこまで繋がっているのか気になる所だ。
…一寸妄想。
なのは続編を大いに期待していた頃妄想した展開の一つ。
プレシア・テスタロッサが落ちた次元断層は、アルハザードでは無いものの、別の世界、別の時間軸へ繋がっていた。そこでプレシアは、自らを放逐した世界への恨みをより強くしながらも、フェイトと同じ技術で誕生させた新生命達による文明を築き、その勢力を拡大していく。そんな彼女も力尽き、命を魔道で凍結して眠りにつくが、新生命による文明はその後も継続、長い時間を経て、その脅威的な魔道の力で大帝国になる。
そしてミッドチルダ世界は突如現れた強力な魔道を操る大勢力に侵攻を受ける。今度は戦争だ!(w)
正式に配属された、なのは、フェイト達は大活躍するも、フェイトと同じ魔法波動を持つ敵の存在に気付き、悩む事になる。敵はアリシア!?そして復活するプレシア…、みたいな。(w)
プレシアの再登場は、フェイトがより深く絡む話としてあってもよいかも。そこまでは無いにしても、今回登場した白衣の男はプレシアの不肖の弟子、もしくはライバルである可能性はありそうだ。