「甘え口」(´・ω・`)考

最近、(´・ω・`)な口の形をしているアニメのヒロインが多い様な気がする。というか、そんな作品ほどネットで評判になったりしている。「らき☆すた」のこなた、「まなびストレート」のみかん、そして、「涼宮ハルヒ」のハルヒも似たような口形(アヒル口)をする事があった。
なぜ、このような口型のキャラが流行るのか。
この口形は、拗ねたり、甘えたりする時になる形であり、未成熟な精神の表れといえる。(ここではこれを「甘え口」としておこう)「甘え口」は母乳を欲する幼児の口元にも似ていて、「幼児性の象徴」と思えばよいだろうか。つまり、これら「甘え口ヒロイン」達は例え身体は成長していても、精神面では幼児性を求められていると思われる。(身体も成長していないキャラも多いがw)
また、これらのヒロイン達は、ヒロインであるのと同時に、見る者の感情移入先になっている事も多い。つまり「甘え口キャラ」は「感情移入キャラ」でもあるのだ。ハルヒはそれほどでもないが、みかんはエキセントリックな主人公まなびの観測者として、そしてこなたは正にオタク視聴者の代表として。その感情移入度合いが強いほど、「甘え口」度も強い様に思える。
これを、これらの作品のもう一つの共通点「ネットで話題になった」と併せて考えると、この「甘え口」は「ネットでアニメなどの話題を巡らせる者」つまり「オタク」に上手く適応しているキャラデザインなのではないか、と思えてくる。
以前より、オタク(一応断っておくが、ここで言っているオタクは世間のステロタイプオタク=萌えオタの事です。)の好む作品の主人公は「女の子化」傾向にあるが、そこにはオタク達の性や成長からの逃避姿勢が見られるだろう。そして、この「甘え口キャラ」の流行には、その姿勢をさらに進めた「幼児性の受容を求める心理」が感じられる。オタク達は、自身の幼児性と強く共感できる感情移入キャラとして、「甘え口」キャラを求めている様に感じる。
「甘え口」(´・ω・`)キャラ、それは「オタクの精神の幼児性、幼児化」を象徴しているのかもしれない。