魔法先生ネギま! 175時間目 それは夏の日の青春の1コマであった。

うーん、物語がほどけているなあ。1話の体裁すら外し、オムニバスとして、実にたわい無いエピソードを連ねている。
いや、この無駄さ加減が凄い。物語の流れとして、とても深い所まで行ってしまったエピソードから徐々にクールダウンしてきた今、次の大きなエピソードに入る前の「演出」として、実に上手い配置だ。作品全体の流れを作者自身がしっかりと掴んでいる証拠といえる。それに、無駄と言っても、こういうエピソードこそが「ネギま!」の一番の持ち味だったりする訳だし、どう転んでも面白く感じてしまう辺りも凄い。
さて、軽く感想など。
さよは、物を掴む事って出来たんだっけ。このペン廻しも単なるポルターガイスト?w なんにしても、傍から見るとペンが宙でくるくる回っているだけなので、実に迷惑な特技だ。
龍宮の見ようとしている映画。これは実際に超の行動と関係があったりすると面白いかも。彼女の場合、未来に戻ったからといって今この世界に居ないという保証はないわけだし。そのあたりが時間旅行者の面白い所。
それにしても、やはり楓は一体どこから色々と物を出しているのだろう。やはり空間操作の術を持っているとしか思えない。
明日菜は早速黒ロリ服。スカートの部分をサッパリと透けるレースでまとめていてよく似合ってる。無骨なハマノツルギとのミスマッチも良い。このシーンはリプレイを見ながら、対戦相手のネギから戦いの組み立て方のレクチャーでも受けているのだろう。バカ筆頭とも言える明日菜だったが、こういう所から思考方法を学んでいければ、いつかはそう言われなくなるに違いない。
始動キーが「個人の魔力通路の扉の鍵」というのはなかなか面白い設定。修行の時の描写に、魔法を使うには魔力の通る「扉」を意識するような鍛錬が必要とかの描写があったが、発動キーはそれをより明確にイメージさせる物なのだろう。なんにしても、魔力を鍛錬によって誰でも使えるかのような設定は面白い。(考えてみると、前回ゆーなを魔法使いの血筋とか書いてしまったが、完全に的が外れていた。)
夕映は、のどかに声をかけられた最初の時点でその違和感に気付いていたっぽい。けど、あまりに衝撃的な展開に疑心そのものがどこかへ行ってしまった感じ。それにしてもパルの能力は天上知らず。一体どんな事まで可能にするのか、検討もつかない感じだ。そして、のどかは唯一の直接攻撃魔法を発動w。やはりあの本は出す事が出来たんだ。
茶々丸もなにげにパワーアップ中。麻帆良大戦時に稼動していた茶々丸妹のボディと似ているが、性能的にはそれ以上なのだろう。瞬動術が可能なのも凄い向上だが、一番の向上点はボディがスキンタイプになった事。これで、全身触覚センサーがついたら、後少しだ(なにが?)。元に戻すのは、髪型と大きさだけかな?
夏美のコタローに対する感情。後ろでちづ姉が操作しているのがとても良く分かり、少し空恐ろしくなったりw。愛衣は明らかに意識している様子だ。なにげにコタロー君、夏美、愛衣、くぎみーと、もてもて状態かも。
しっかりナギのメアドをゲットしていた亜子。チア達にいろいろと酷い事をされているが、一番酷いのはトンカチで頭を気絶させるほど殴った事だろうw。ちょっと間違えば殺人だよ。ところで、写真を撮っている所はどこだろう。亜子のセリフからすると、どうも世界樹下の野外音楽堂っぽい。つまり、彼女達のエピソード、結構コマ毎に時間が経っているようだ。パニーに着替えさせられた場所はもっと謎。
最近少しづつ露出のあるザジ。無口なのは相変わらずだか、それなりに人格が透けて見える。彼女は結構お人好しな所がありそう。人が喜ぶと思う事には結構加担する性質の様だ。ただ、今の所感情を持てない性格でもある様で、彼女の生立ちとかには非常に興味が惹かれるところ。取り巻きのお化け達も一般人には見えているのかどうか。(麻帆良祭の時は世界樹の影響で見えていた?)まき絵が見えていないさよもしっかり見えていたり。そう言えば、夕映がさよを見れたのは魔法が使えるようになったからか。(エヴァはもともと見えていたし)だとすると、ザジが魔法を使えるのは、ほぼ確定という事になるのかもしれない。お化け達も魔法生物的な存在かも。かなり邪悪そうだが。
そして夕方になって皆で集合して花火大会。エヴァを除いて、ほぼ全てのクラスメイツが揃う事になるのだろう。結束力とかは特に無い様なのに、結構意味も無く集まってしまえるクラスメイト達の、ちょっと良い感じの夏の一風景が描かれている。こういうシーンが後々鮮明な記憶となって残ったりするものだ。
あと、朝倉の「さよちゃんて、何?」「私の友達さっ」にほろりときたり。さよの60年の孤独を溶かす、とっても大切な言葉だ。また、この時ザジがさよの事を気遣っているのも良い。彼女も、この時をもってさよの友達になったのだろう。