魔法少女リリカルなのはStrikerS 9話 たいせつなこと

まあ、なんとかまとまっているか。
前回のティアの過ちとなのはの制裁、それらはちゃんと説明が付いているように思える。なのは達の過去が新人たちにある程度説明されて、なのはの過去の事故も明らかにされた。そして彼ら新人達の立ち位置が明確になる。なのは達優秀な魔道士「エース」に対して、信頼のおける魔道士「ストライカー」。決して素質だけが全てではないという事をなのはは過去の自分の事故から学び、それを伝えようとしていた、ということだろう。今まで引っ掛かっていた部分が随分クリアになった感じだ。
ただ、ここでこれらの事象をまとめてしてしまうのは、いささか勿体無い気もする。なのはに対する不信感とかは、あくまで前回のみ、それもティアだけが背負っていたもの。そこからの反発の演出として、なのはの過去最大の失敗とか、彼女達エースの過酷な生立ちとかの「ネタ」を全て使ってしまうのでは、まったくもって勿体無い。例えば、ティアを基点に友達思いのスバルも加えたスターズ隊が六課のエース達全員に対して不信感を持ち、その事でライトニング隊ともギクシャクし、その為実戦で大失態をやらかした・・・、くらいの重たい展開の積み重ねが無いと、なのは達の過去の出来事とは釣り合いがとれていないように思える。ヴィータが「どれだけ幸せか」とか言っていたが、まさに釣り合いの取れていない幸運を与えられている感じだ。
なのは達の過去のエピソードは今回で全て清算されたのだろうか。もし、そうだとするならばそれでも良い。もう、ここまできたらスバル達ストライカーズの成長を見守る他は無いだろう。是非しっかりと描ききって欲しいものだ。