うる星やつら世界の電脳コイル

なんだか、見ていて堪らない気分になった。
前から気が付いてはいたが、電脳コイルに描かれているものは、うる星やつら世界の再現じゃないか。
正確に言うと、うる星やつらで描かれていた、SFと民俗学の融合としての不思議世界がそのまま再現されている。
なんかもう、泣けてくる。
うる星やつらにおけるあの不思議SF世界は、いわば物語の一寸した雰囲気作りとして消費されていた。決してそれがメインと言うわけではないし、統一の取れたものでもなかった。
けれども、その描写が出て来るたびにとてもうれしかった。そんな小さな描写を寄り集めて、より深い不思議SF世界が構築できないかと思ったりもした。
けれども、それが今正に、ここにある。
間違いない。「電脳コイル」の基は「うる星やつら」だ。
今回の不思議空間の描写は「決死の亜空間アルバイト」だろうか。(いや、もっと近い描写があったかも。…忘れてる。)
少年少女の物語としても良作だが、この世界観そのものが嬉しくて堪らない。
予告をみると、来週は「パニックイン台風!」っぽい。
期待して見よう。