魔法くじらの飛ぶ空

182時間目に使われている表紙絵はなかなか幻想的だ。雲海の中、白くじらが空を飛んでいる。
この空飛ぶ白くじらだが、なぜか169時間目に描かれた大戦中の空飛ぶ軍艦とシルエットがとてもよく似ている。これは一体何故なのか。
一つの可能性として、空飛ぶ軍艦はこの空飛ぶくじらを手なずけて外郭武装していると考える事が出来る。空を飛ぶ兵力の価値は高いだろうが、その為の動力は並大抵のものではないだろう。そこで目をつけたのが空飛ぶくじらというわけだ。
おそらくこの空飛ぶくじらは魔法世界に自然に存在しているものなのだろう。人間が魔法を使えるのであれば、人間以上の脳体積を持つくじらにある程度の魔法が使える可能性はあるかもしれない。魔法世界が元々魔力の充満している世界であるとするならば、魔法を使う動物がいてもおかしくないだろう。そして、元々海にいたくじらも進化の過程で空飛ぶくじらになったと考えられる。この魔法世界ではこの魔法くじらを元々普通に家畜として利用していて、それを戦争にも使用したと考える事も出来る。この他にも、魔法の動物や機械など、沢山の奇妙奇天烈なものが存在する可能性があるだろう。
現在、ネギパーティは魔法世界に旅立とうとしているが、「あちら側の世界」は想像以上に驚天動地の世界なのかもしれない。期待したいところだ。