魔法先生ネギま! 186時間目 Welcome to Anotherworld!

8月22日赤松健日記

マガジン38号も出ました。185話目が載っています。186話目は既に
完成しています。この辺は起承転結の「起」なので、特に何もありません。

http://www.ailove.net/diaries/diary.cgi
赤松健が、先週・今週号をさして「特に何もありません」と言うのが面白い。
おそらくは、ストーリーモードに入っていて、既に決めてあるシリーズ構成をそのまま絵にしている為、そう感じるのだろう。確かに、今後の展開に影響を与えるエピソードというよりは、既に仕込まれていた伏線の開示や新たな展開ばかりだ。この様な回は作者にとって「どう作るか」ではなく「どう見せるか」になるだろう。それをもって「何もない」と感じる赤松健は、物語構成を第一義に考える作者であることがよく分かる。
今回、実際には結構色々な事が起こっている。また、情報の提示も多い。ある意味、感想を書く方としてはネタ満載の回だ。一つ一つ見ていってみよう。
まずは、夕映の薀蓄。
ケルトの異界」と「魔法世界」との関連性が語られるが、これが伏線になる可能性は高い。ケルトの異界とは、夕映の言う「ティルナノーグ」「アヴァロン」がこれにあたる。イメージとして一番分かりやすいのは映画「ロード オブ ザ リング」の最後に主人公達が旅立つ場所だろう。早い話、地続きだけど実は「死者の住む場所」というものだ。
これがどういう風に物語に絡んでくるのかといえば、やはり今一番気にとめるべきは、一度は「死んだ」とされる「英雄ナギ」の所在との関連だろう。「アヴァロン」などは英雄の住まう場所という意味もある。
つまり、この夕映の薀蓄の提示により「ナギは一度は死んだ」という可能性も出てくるわけだ。「魔法世界」のある特殊な力(英雄だけが行く事のできる死者の国と繋がっている)によって復活した、という事も考えられるだろう。
さらに夕映の薀蓄の続きで「魔法世界」の詳細が語られる。中でも面白いのが「地底世界説」だろう。面積が地球の1/3程度と判明しているのも面白い。つまり、仮想空間のような不定形な世界ではなく、しっかりと「実在」しているという事だ。そして、その大きさなのに世界中に「ゲート」があるという事からも、この世界が「地底世界」であるとするのは説得力があり、魅力的だ。
それにしても人口が5〜7億とは、本当に大きな世界だ。以前超が言っていた「魔法使いの総人口6700万」というのは、大都市メガロメセンブリアの人口だという。これは超の情報に誤りがあったのか、どうなのか。(設定変更っぽいw)大都市メガロメセンブリアだけが魔法使いの住む都市であり、それ以外はもっと多様な人種(?)がいるという意味とか。(ザジなどもそんな種族の一人とか)ともあれ、この世界だけで充分「大戦」になるだろう。
そんなこんなでゲートをくぐる「白き翼」パーティ。それに当然のように付いて来れている桜子達。マクギネスの言う「世界最強クラスの魔法使いか、あるいは人間じゃない」って。桜子、お前本当に・・・。w
しかし、実際にゲートを潜る事に成功した事が確認されたのは、無鉄砲な運動部4人組のみ。
これは残念であると共に、安堵出来る結果でもある。「魔法世界に行く」=「魔法ばれ」なわけで、ストーカー組全員が「魔法ばれ」してしまうのは、あまりにも性急な物語進行になりかねない。運動部4人組はそろって魔法ばれが期待されるキャラでもあるだけに、そういったキャラだけに絞った事により、より綿密な展開が期待できる。
とは言え、残り4人(?)の動向はいまだ不明で、若しくは別ルートから魔法世界に来る可能性も残ってはいるだろうが。
そして、到着した「魔法世界」。
その風景を一目見て「現実と変わらない」点を見抜いた千雨は、やはり素晴らしい観察眼の持ち主だ。街並みが変わらないという事は、そこには現実と同じく「貧富の別」「犯罪の存在」等があるという事。それを直感で感じる事ができているのだろう。また、これはつまり現実と同じく厄介な事に巻き込まれるだろうという伏線でもある。
そして、フェイトがいきなりの襲撃、という急展開。
この場にマクギネスは居ないのだろう。まき絵達密航犯の処理の為、入国管理局に向かっているらしい。そこで全体の指揮をとるネギ。これは兵力配分としてはまあ申し分ない指揮だっただろう。
ネギはこの時点でフェイトの存在に気付いている。となればどう対処すればよいか。
実際のところフェイトの目的は不明だ。前回は木乃香がターゲットにされたが、それはフェイトの目的ではなかったようだ。一番可能性があるのはネギと明日菜に対する害意だろう。つまりここで一番気をつけなければならないのは、相手に弱みを見せない事。早い話人質などを取られないようにする事だ。その点、最も不利な状況で相手に気付いてしまったと言える。戦闘力の弱い面子が分散している時、これを確保するために戦闘力を割かねばならない。
それを焦って、逆に最も注意すべき自身の身の安全を怠った結果、最後の「惨劇」になった、という事になるのだろうか。しかし、もしこの惨劇が本当に起こった事ならば、非難されるべきは明らかに「刹那」にある。刹那は指揮者であるネギの最も近くに居た。ネギもパーティ最大戦力である刹那の存在があるからこそ、身を晒して指揮をしていたといえる。つまり刹那は何が何でもネギの身の安全は守らなければならない状況にいたといえるだろう。これはまあ、式紙を使った替り身の術であるなどの展開であって欲しい所だ。
そして、提示される最大の謎。フェイトの言う、ネギの「遺伝子の力」。
これは一体何を意味するのだろう。これはネギの出生の秘密と合わせて、重大な意味を持ってきそうな気がする。今はまだ情報が足り無すぎるのでなんとも言えないが、もしかすれば、ネギ、フェイト、アスナエヴァとも繋がる、大きな謎になるのかもしれない。
さて、次回はどうなるのやら。
・・・
8月26日赤松健日記

今日もかなり進みました。やっぱ○○は○○○○に限りますね。

「戦闘」は「みひらき」かな?w