「藤田咲のFormula Smile」はじめての公開録音 IN パセラ上野店

藤田咲のイベントは、「まなびストレート」の時に数回見た程度なので、あまり馴染みが無い。だから、今回の参加は、正に「初音ミク」という要素に釣られた、完全なミーハーによるもの。
とは言え、彼女にとって、このイベントはかなり特別な物だったのかもしれない。おそらく、自分ひとりだけでイベントを回すのは始めての事なのではないだろうか。それは、彼女の名前の付いたイベントという事とあわせて、とても大変な事に違いない。
このような、「初めてのイベント」というものは、他の声優さんの物で何度か参加した事があるのだが、とにかく「空気が重たい」。本人が手探りである事は当然として、それ以前に、やはり観客も「様子見」になるからだ。「こいつは出来る奴なのか?」という「品定めオーラ」が会場全体に充満している中を、たった一人で乗り切っていくのだから、本当に大変だ。ほんの少しでも焦りが見えたりすると、「あーあ」という気配が漂い、見ている方としては気が気ではなくなる。特に、世間のブームが盛り上がっている中で、後から出て行くような、この状況ではなおさらだ。
藤田咲は、鉄の心臓を持っている訳ではないらしく、やはり焦りもあった。けれども、決して「逃げ」に走ることなく、舞台を進行しようと、場を盛り上げようと、しっかり頑張っていた印象。普段どおりの明るく、少しオタクが入った気さくな雰囲気で、場を楽しませていた。まだまだこれからの人なので、是非今後も頑張って欲しい所だ。
内容的には当然「公録」だが、最後に歌った部分は放送されないのだろう。初音ミクのサンプルソング(公開されている分の出だしの所)に、藤田咲が選らぶ曲をカラオケで一曲。
2回目では、なんと、彼女が二言目には口にするといっても良いほどのお気に入りアニメ「デジモン」から「Butter-Fly」を。藤田咲はどうもこのアニメに精神面でも強い影響を受けているようだが、彼女自身が2番以降に「みんなで・・・」と声を掛けるのに応えて、当然の如く観客全員の大合唱になったら、ついに号泣してしまう。
こういうのは、本当に「良いなあ」と思う。アニメで感銘を受けた物、それを糧に努力して、そしてその成果として、感銘を受けたシーンを擬似体験して、涙する。そこには一つのドラマを見ることが出来る。それも、藤田咲という、一人の声優の人生としてのドラマだ。こういうシーンを見せてくれると、アニメファンである事の嬉しさが倍増するという物だ。
ミーハーで参加しただけなのだが、ちょっとひっかかっちゃったかもw。

VOCALOID2 HATSUNE MIKU

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