Minori Chihara Message 01

休みを利用して茅原実里のPVDVDをやっと見る。先行上映会には行けなかったので・・・。
PVだけを期待していたのだが、実際の所は、それ以外に彼女のヒストリー映像がたっぷり入っていて、とても興味深く見ることが出来た。
茅原実里のライブは、一昨年のもの、つまり、ヒストリー映像の中で最初に登場するステージに参加した事がある。その時にも聞いたのだが、彼女は元々大人しい学生であり、一寸したきっかけで参加したカラオケ大会から歌の道を目指したのだという。この映像では、そのような生い立ちを持つ人が、真の意味で「歌い手」になるまでの心の軌跡を克明に描いている。
そのライブで発表されたとおり、その後に改めて彼女は自分名義によるCDを発表し、歌手として再出発をした。それ以前の活動は、やはり彼女の中では「失敗」として残っているのだろう。それは、路上ライブをしている「必死な状況」からも充分推測できる。元々、子供の頃からの芸能人としての素養を持つわけでもなく、その後芸能活動を始めても、一度は失敗をしている。彼女の内面は、どこにでもいる「芸能人に憧れる普通の人」に近かったに違いない。
そんな彼女が、再出発として発表したCDが、スマッシュヒットとなった。
そこで、自分がどんどんと違う世界に入っていっている事に気付かされたのだろう。セカンドシングルの時のキャンペーンイベント時に、彼女に何かがあったようだ。歌い手として期待されている自分、CDに収められている普段の自分とは丸で違うようなイメージの自分に押しつぶされそうになったのだろう。強いプレッシャーを感じている旨を語っている。
しかし、その後の「最大の試練」ともいえる「アニメロ」、武道館でのソロステージを彼女は成功させる。そして、数ヵ月後にその時の映像を自身で見ている映像もある。そこで、自分が歌い手なんだと改めて実感する、彼女の生の姿がある。それは正に、彼女が「歌い手」として乗り越えるべき壁を乗り越えた瞬間だろう。
彼女のその後の活躍はいたって好調だ。この後控えているライブも追加公演が決定し、まるでツアーの様相になってきている。
あの一昨年のバースディライブ。あれこそが彼女の活躍の始まりと言えるだろう。それが云わば「茅原実里伝説」の始まりとなるほどに、彼女の今後の活動が発展していくことを期待したいものだ。

Message 01 [DVD]

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