シゴフミ 第2話

まあ、順当な解決編。この様になるだろうとは、前回の伏線で想像はつく。それだけに、「ヤバイなあ」という気分。このシナリオは、人の心と命を手軽に扱いすぎるシナリオだ。作り手がつい感じてしまう「万能感」から陥る罠で、人の「死」とか「不幸」とかを手軽に配置する事で、「見る人の心も自在に操れる」という驕った気配が充満した作品になってしまう。佐藤監督も案外その辺りに鈍感な人だったのだが、なにより、最近の大河内一楼がその罠に堕ちきってしまいそうと危惧していたのが、正に現実の物となった作品といえる。「死」とか「不幸」とかの刺激だけでモノを捉え続けていると、最後に行き着くのがこの虚無的な作品作り。昔はもっと心ある作品を作っていたのになあ。まあ、「これが世間が求めているものだ」と誤解しているだけと好意的に考えて、今後の動向を見守ろう。